ピンクの目覚まし時計―恋の始まりは密やかに | 時計の通販情報

ピンクの目覚まし時計―恋の始まりは密やかに

ピンクの目覚まし時計―恋の始まりは密やかに

内山 聖子

ピンクの目覚まし時計―恋の始まりは密やかに

定価: ¥ 1,700

販売価格: ¥ 1,700

人気ランキング: 864390位

おすすめ度:

発売日: 2004-03-12

発売元: Hon'sペンギン

発送可能時期: 在庫あり。



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フラットフォトグラフィ
フラットフォトグラフィ ~ピンクの目覚し時計~
 言葉で伝わることと、言葉では伝わらないこととがある。
 愛する人に何か伝えようとして、言葉が空回りする。そんな経験のない人はいるだろうか。言葉にならないこと。言葉にできないこと。私達はいつももがいている。
 清美と治夫の物語もそのようにして始まる。
 出会いは秋のフランス。恋の物語としては「いかにも」な土地だが、二人の恋はそう華やかではない。事務的に携帯電話の売却から始まって、住居の相談、知人の観光案内の手伝い。気持ちを押し殺して、物語は進行する。
 清美は離婚中(こういう状況をうまく言う言葉がないというのは不思議なものだ)。子供が一人。治夫は料理の修行をしながらフランスを旅する青年。足場の危うい二人は、並べて語るだけで恋に落ちる資格を持つように感じる。
 物語の副題は『恋の始まりは密やかに』。恋に落ちた二人が、二人とも気持ちを隠して物語が始まる。この作品の眼目はそこだ。どれほどの気持ちが押し殺されているのか、知りたければ文体を見るがいい。
 写真のように平坦な、動きのない文章。
 恋物語にあまりにも不似合いなこの文章が逆に、二人が気持ちを押し殺している様子を鮮やかに表現している。
 物語の序盤で、二人は手さえ握らない。不安、恐れ、疑い。期待、願い、嫉妬。恋のあらゆる旋律を奏でる。あくまでも平らな文章が旋律を反響させている。
 この物語に、身分の差や妨害者といった障害は登場しない。二人が結ばれることを妨げているのはそれぞれ自身だ。まさしく純恋愛小説と呼ぶべきだろう。二人がそれぞれ、自分を乗り越えて相手と結ばれる。書き出されていなくとも、その感情の交換は何より鮮やかだ。

日本語とフランス語の違いが分かる本
おいしそうなピンク色の本を手に取った時、はやくこの本の中のロマンを味わい
たいと思いました。
読み始めると一気に物語りに入ってしまい、私もパリに居るような錯覚を覚えま
した。
ノンフィクションにも近いようなお話しで、まるでワインを飲んだように、心の
底の底まで酔っています。
日本語の「愛している」とフランス語の「ジュテーム」が違ったニュアンスだと
いう主人公の言葉も、
フランスで暮している故の感想なのでしょうね。
純愛なのに、何故か官能的な甘い気持ちになっていました。とても良かったで
す。

切ない恋心に涙がほろり……
近づきたいれけど近づきすぎてはいけない、その気持ちが強ければ強いほど燃え上がる恋心。
主人公が途中で入れ替わり、お互いの本心を探り合いながら物語が進展していく。
筆者の巧みな言葉遣いについほろりと涙が出る場面が何度かありまた。
フランスの香り満載で、自分がフランスにいるような錯覚を覚えました。
あとがきで、「恋という原動力が私の執筆のエネルギーだったから」と、筆者が言っていますが、この本を読めば、その事が良く伝わってきます。
続編が出るそうですが、今からとても楽しみにしています。