手術の始まりはじまりぃ~ | ORANGEの備忘記録

手術の始まりはじまりぃ~

手術の始まりはじまりぃ〜 


看護師さんと二人で手術室へ徒歩で向かう。


エレベーターで降り着いたそのフロアは手術専用のフロアのようだ。


到着し少し廊下を歩くと、よくドラマでみるような、家族が長椅子に座って待つスペースがあった。

コロナ態勢の中、付き添い禁止なのでもう何年も使われていない。


そこで手術室専任の看護師さんと付き添って来てくれた病棟担当の看護師さんの引き継ぎがあった。病棟担当の看護師さんはここから先には入れないそうだ。


付き添ってくれた看護師さんに着てきた上着を渡しさっとお礼をして大きな扉の向こう進む。


ドラマのイメージだと家族の待合室の先の扉はすぐ手術室だと思っていたら、この病院は違った。

そこから先、まだまだ長く広い廊下を進む。

道路のように広い廊下なので、壁際には大きなワゴンで手術の道具?の準備をしていたり、何人もの看護師さんと思われる方々があれこれ大きなワゴンに器材をたくさん積んで作業している。さながら倉庫のようだった。


そのうち壁側の扉が開いていて、ここですと案内された。ここが今日の手術室だ。


すでに何人かが作業をしている。


少し高めのベッドにそのまま仰向けに横たわる。手術は横向きに行われるそうだが、まずは仰向けになるように言われた。


ベッドにはヒーターが入っていてとても暖かい。快適で、あはっ🤩という気持ちになる。


すかさず、計器があれこれ手際よく付けられていく。

5分もしないうちに麻酔科の先生がやってきた。手術前に診察してもらった先生だ。(と、言われて認識した程度に誰だかよくわからない。)


これから全身麻酔を始めるので、血管に管を通してそこから麻酔を注入します、先にマスクで酸素を出しますが麻酔が効いてきたら気道に挿管に切り替えますねと。

酸素マスクは産院で出産直後に息があがっていた中付けてもらったことがあるが、とても軽いマスクだった。今回のマスクはそれとは違って重たくずっしりする。『重たっ』と思わず言ったような、言わなかったような。


無味無臭無温の気体がシューと出ている。


その後、『では麻酔を入れますね~』と。

目が覚めたら終わってますからね、と言って麻酔が注入された。数十秒かな?しばらくはなんともなかったが、急に変な感覚が体を巡ってまばたきを1回したところまでは覚えている。



終わりましたよ~



声をかけられた。


あ!しまった朝だ!トイレ行かなくちゃ!と、とっさに思って

トイレ行かなくちゃ・・・

・・・・?

あ、朝と間違えました・・・


などと言ったのを覚えている。

そこからまた少し記憶がぼんやりし、病棟の部屋に着いたあたりで意識がはっきりした。


言われた通り、麻酔のあとは気付けば手術は終わっていた。