まだ元気な手術前の夜
翌日に手術を控え、元気な状態で特にすることもなく、暇を持て余していたのでまずは病院特有のテレビカードを買いに行った。
同じフロアに自販機があり千円で購入。確か800分視聴、または冷蔵庫の電源に使用できる。
部屋に帰る途中、やらかした。
部屋を間違えたのだ。
一つ手前の大部屋に入った瞬間、患者さんの検診をしていた看護師さんに『?!違うと思いますよ?』と、声をかけられたのだけど、全く疑いのない気持ちでそこにいるので ちょっと何言ってるのかわからない、状態。
自分のベッドと同じ場所のカーテンをスッと開けた途端、看護師さんの言った意味が理解できた。
自分の親ほどの男性が横たわっている。
『失礼しました!!』
その男性は穏やかな表情をされて、声こそ発しなかったものの、いいよという表情。許してくれたようだ。ますます申し訳ない。
看護師さんもすかさず『部屋がどこも似てますからね~』とフォローしてくれた。
あぁ、部屋番号見ていたし直前に看護師さんに声もかけられていたのにすぐに気付けないとは。
実は、この部屋間違いは、その後夜中にまたやらかすのであった。
夕飯は、病院食だから期待はしていなかったけど暇すぎて待ち遠しかった。
しかし運ばれてきたのは、想像以上の病院食だった。
白身魚のムニエル、野菜の和え物、薄い味噌汁、少ない白米。
写真にとって、家族に報告。すぐさま返事があり一様に『少なっ』だった。
普段、我が家が食べ過ぎなのを、反省した。
その献立の中に、ご飯のお供的な不思議なパックがついていた。
卵かけごはんのもととかいう、ねっとりとした液体状のもの。
見た目は美味しくなさそうなのだけど、ご飯にかけると本当に卵かけごはんの味になる。
恐らく、食事が進まない人に向けた助っ人食品だ。あまりに珍しく、手軽なのですぐさまネットでお取り寄せ。
後日、家族に試してもらったがそんなに旨くないと酷評だった。