入院面談予約
麻酔科診察のあとは、コロナ検査用の容器の受け取りと入院前面談の予約だった。
入院前には面談があるのか。その予約か。
いろいろ知らない事がたくさんあるなぁと気を引き締めながらまずはコロナ検査の容器の受け取りに向かった。
大きな袋に小さなボトル型の容器を渡される。この容器には赤い線がありここまで唾液を採取して持ってくること、とのこと。
なかなかたくさん採取が必要そうだ。思わず「結構多いですね」と言ったら、受付の人が真顔で「梅干しとかレモンとか。想像するといいですよ」って、想像なの?想像でいいんだ。すごいアナログ。でも確かにそのとおりだなと。
ちょっと面白かったので唾液を取るのは大変そうだし、袋が無駄にデカいけどなんか許す、と思った。
最後に入院受付へ向かった。
ただでさえ、近頃物忘れや思考力が低下しているのを実感しミスを連発しているのに、コロナ禍でスタッフによる手取り足取りではなくなった病院の案内を覚えきれるか不安だった。
言われた通り入院受付へ到着。
院内コンビニが目の前にある。何度か通ったことのある場所だった。いつもは受付待ちの人達が多く座っているが、その日は誰もいなかった。夕方に行ったから、その時間から入院する人がいないのだろう。
窓口で茶封筒に入った入院案内と、書類の数々を受け取る。もう内容が少し上の空だ。
こういうことがホントに多く、むしろ集中して聞くことができなくなっていた。
窓口の人は、ハイスピードででこれとこれと、ココとココと、マーキングしながら説明している。もう自分を信じるしかない。頑張れ自分。
持ち物やら、高額医療費の保険の話など一通り終わると次は入院面談の予約をするためにまた移動だ。
なんだ、RPGかなにかか?
なかなか一箇所では済まない。
入院面談の予約窓口に行くと、そこはびっくりするくらい端っこの狭〜い片隅にあった。
面談の予約だけだったので、日程をコロナ検査の提出日と同じ日にしてもらい予約完了。
さぁいよいよ入院に近づいてきた。