初めての生検 | ORANGEの備忘記録

初めての生検

初めての生検


相変わらず病院の診察受付システムが身につかない。

入り口から入って、消毒、検温したらそのまま再診受付機に診察券を通し、印刷される受付票を自分でファイルに入れて受付票に書かれた番号の診察受付窓口へ移動する。

診察窓口受付にある受付確認機に、印刷された受付票を読み込ませ、血圧を測り診察室前で待つ。という流れ。今でこそできるようになったが、誰にも一連を説明されることなく断片的に指示されて動くと中々この流れが身につかない。コロナだからなおさら患者が全部やるシステムなのだろうけど。


これを年配の人が一人でやるなんて至難としか言いようがない。


さて、今回も受付が不完全だったのだが、まぁさほど問題どならず、初めての生検が始まった。

上半身だけすべて脱ぎ、病院着に着替えた。

そこから先は医師二人と看護師さん一人で、その場その場の臨機応変な対応になった。


まずは台に寝転がるところからどういう向きにするか、サクサク話し合い『んじゃ右肩下で横になろっか』と決まる。

ここは完全に手術台で、頭上には手術用の大きなライトがある。


指に心拍計がつけられ、部屋の中に心拍のピッピッが聞こえる。


まずは消毒し、患部を覆うようなシートをかけられる。患部だけが穴のあいてる、ドラマの手術シーンなどでよく見るアレだ。次に局所麻酔を打つ。肩とも首とも言えないところに打つ。医師が痛いですよとおっしゃる通り。ちゃんと痛い。そして怖い。何か怖い。


医師は麻酔が効くまで、秒単位で把握している。その間、生検に必要な道具を看護師さんへあれこれ指示を出している。

医師が要求するものの中には無いものもあったりして。代替え品で事足りるらしい。そういうのもなんだか怖い。準備万端じゃないの?!とマイクロ不安が積み重なる。


『今触ってますけどこれ痛いですか?』突然聞かれた。なんとなく動きがあるのがわかる。「痛くはないけどなんか・・」と戸惑っていると『はい、じゃあと30秒待ちましょう』と。30秒経った後もう一度聞かれた。『結構痛いことしてますけどこれ痛いですか?』何してんの?と心で思いながら痛みや感覚は全く無い。いよいよ始まる。


事前の話では太めの針のようなものを幹部に刺し針の中に入った脂肪を取り出す、といった内容だった。イメージする限りは手術とはほど遠くまるでマックシェイクにさしたストローの感じを想像していた。簡単なことだと。

いざ始まると、思ってたのと全然違った。何をどう動かしたりしているかは全くわからないが、やたらとグイグイちからで押される。

どの方向に押されているか感覚がないので踏ん張りようがない。


親知らずを抜いたとき、感覚はないがやたらとグイグイちからを込められ不快だった感覚によく似ている。

それが横向きで首辺りの不安定な場所で起こっている。不安で怖い。

その間、医師の二人は『もっとホニャララしないと』『あんまり取れないねぇ』などネガティブトークが続く。針を刺し、何かグイグイしたあと引き抜く前にカツンッと乾いた音と強めの衝撃が来た。これは、子供の頃おもちゃのピストルを打ったときのような空っぽの衝撃。この最後のカツンは全く何が起きているか想像できない。

これを何度も繰り返す。怖いのと不安なのと、薄着で寒いのとでブルブル時々震えが来る。カツンのときはもう、少し可怪しくなって笑けてくる。

5、6回は繰り返しただろうか。不快な時間に耐えられず早く終わってほしくてイライラすらしてきたところでやっと終わった。

もう二度と局所麻酔はゴメンだと思った。

何もしてないが疲労困憊だった。