クワバラくわばら
退院は、夫と子供達が迎えに来てくれた。
荷物は夫に任せ、病棟を出る。
それまでは、自分の好きなペースで歩いていたから、人のペースに合わせようとすると案外集中力がいる事に気づいた。
話をしたりしながらも、つまづいたりバランスを崩したりしないよう、注意しなければならないからだ。
普段なら、目をつぶってでも出来るようなことが、たった10日間寝たきりだっただけで胴体を固定されているだけで、だいぶ下手になった。
駐車場まで歩いて行き、いつも通り車に乗ろうとすると、動きが止まった。
迎えに来てもらった車はごく普通のミニバンだった。
助手席に乗ろうとすると、今の私が一番苦手とする「かがむ」事をしないと入れない。
まして、かがみながら、足を車内へ伸ばし入れて、スッと腰を下ろすなんて出来そうにない。
一瞬動きが止まったが、あちこち掴まりながら、ゆっくり腕の力で体を支えてなんとか乗り込んだ。
車が動き出すと、段差や凸凹が気になった。
背中が、グッキッとなりゃしないだろうか、急ブレーキに耐えられるのだろうか。不安が増幅した。
家に着くと、ゆっくり車から降りた。
降りてしまえばどうって事はなかった。
玄関に向かう。ドアの前に数段の階段がある。
ここは、怪我をする前にも派手に転び、数ヶ月膝の痣が消えない怪我をしたところだ。
元気な状態でもやらかすのだから、今は危険だ。慎重に上がった。
家では義母が迎えてくれた。
荷物は夫に任せ、病棟を出る。
それまでは、自分の好きなペースで歩いていたから、人のペースに合わせようとすると案外集中力がいる事に気づいた。
話をしたりしながらも、つまづいたりバランスを崩したりしないよう、注意しなければならないからだ。
普段なら、目をつぶってでも出来るようなことが、たった10日間寝たきりだっただけで胴体を固定されているだけで、だいぶ下手になった。
駐車場まで歩いて行き、いつも通り車に乗ろうとすると、動きが止まった。
迎えに来てもらった車はごく普通のミニバンだった。
助手席に乗ろうとすると、今の私が一番苦手とする「かがむ」事をしないと入れない。
まして、かがみながら、足を車内へ伸ばし入れて、スッと腰を下ろすなんて出来そうにない。
一瞬動きが止まったが、あちこち掴まりながら、ゆっくり腕の力で体を支えてなんとか乗り込んだ。
車が動き出すと、段差や凸凹が気になった。
背中が、グッキッとなりゃしないだろうか、急ブレーキに耐えられるのだろうか。不安が増幅した。
家に着くと、ゆっくり車から降りた。
降りてしまえばどうって事はなかった。
玄関に向かう。ドアの前に数段の階段がある。
ここは、怪我をする前にも派手に転び、数ヶ月膝の痣が消えない怪我をしたところだ。
元気な状態でもやらかすのだから、今は危険だ。慎重に上がった。
家では義母が迎えてくれた。