2度目のギプス | ORANGEの備忘記録

2度目のギプス

入院当初から、つけていたギプスを、一度新しく作り替えてもらった。

前回は、起きあがることができなかったので、寝たきりの状態で、胴体があいているベッドに寝かされ、ギプスを巻いてもらった。

今回は、起きていられる。
まず、陽気な妖精のいる処置室のベッドに座った。

担当医師が、電動カッターの様な道具で、脇腹辺りのギプスを切断していく。

何となく緊張する。

そのカッター、肌に触れると血が出るのか?

なんて事はない、器用で優秀な医師だ。
あっと言う間に、ギプスは切断された。
??
…、一緒にギプスの下につけていた肌着代わりのチューブトップのような巻物までカットされた。

それでは、胸が丸出しなんですけど。

医師のほうが少々慌てていた。

私は、病院なので特に恥ずかしいわけでもなかったが、自分のすぐ脇に座って作業している人が、丸出しの胸に慌てている状況に、どう反応したらよいかわからない。

ヘラヘラ「いいですよぉ」って言うのもオバチャンっぽいし、恥じらって「きゃっ!」と胸を腕で隠すほど乙女でもない。

とっさの判断で、無表情に少しだけムッと顔のエッセンスを入れてみた。
全く怒っているわけではないのだが…。
そんな私の葛藤は、やはり関係なく作業は次へ進む。

でもそこは、ベテラン看護師さんの部屋、さっとタオルを胸にかけてくれた。

新しいチューブトップをつけてもらい、このタイミングで退院後の準備をした。

退院後には、ギプスから、コルセットへ替わる。
コルセットは、取り外しが可能なので、入浴もできる。
あくまでも、ギプスの代替えと説明された。

そのコルセットは、義肢屋さんにオーダーメイドで作ってもらう。
その為の採寸を、ギプスを外した今からするのだ。

スーツの男性が、処置室内で待機していた。
私のギプスが外れると、手際よく採寸し、手続き上の説明をしてくれた。

このコルセット、実に5万円を超えた。オマケにこの場で保険がきかない。現金で支払うそうだ。

後日、自分で社保に請求できるとの事。
同じ病院でやってもらっているのに全く別の請求なのだそうだ。ややこしい。

完成は、しばらく先だった。

さて、採寸が終わると、新たに巻き直すギプスは、立った状態でつけてもらう。

少し高さのついた台に乗り、両腕をあげるよう指示された。

そこへぐるぐる、ギプスを巻いていく。
前回のギプスは、うつ伏せの上、背中を反った状態だったので、いざ完成したら、普段から出気味のお腹が妊婦のように強調されていた。

なので、今回は少しお腹を引っ込めて、スリム化してもらおう、と思ったが、やめた。

案外、ギプス巻きの作業時間が長かったから、引っ込めているのがつらいのと、万一、キツすぎた時どうにもできなくなるからだ。

ギプスを医師に巻いてもらい、完成すると、無敵の気分だ。

ギプスをしているだけなのに、服でも着ているようで安心した。