今年ものんびりしたお正月を過ごしています。
冬至から、少しずつ明るい時間が増えてきました。
寒さは厳しいのですが、その分太陽の明るさやぬくもりも感じます。
実家には、今年は兄弟が集まっているようです。
美味しそうなおせちの写メが届きました。
母の負担を減らすため、弟が手配したそうです。
母も大喜び。
普段は飲まないお酒を用意して楽しみにしていたみたいです。
体調を崩してから、お酒はひかえている父。
「自分の体調を維持するためにはお酒は望ましくない」
と自分でも納得しているので、あんなにお酒好きだった父ですが
スパっとやめたそう。
こういうところは本当にすごいな、と思います。
若い頃は煙草を吸っていた父ですが、
母が私を妊娠した時に
「子どもに良くないから煙草やめてほしい」
って言ったら
「そうかい」
たったこれだけの会話で禁煙。
私は父が煙草を吸っていたという事は小学生になるくらいまで知りませんでした。
知ることになったきっかけは、
小学生の時父の日にプレゼントするものに困って、
「お父さんタバコ吸ってたらお小遣いでもプレゼント買えたのに」
と母に愚痴った時に、禁煙のいきさつを初めて聞きました。
何をプレゼントしたら喜ばれるか全く浮かばず
友達にリサーチしたら
「タバコ」という答えが結構あって。
煙草ならお小遣いで買える
…でも、うちのお父さんタバコ吸わないしな~
と残念に思った当時の私
現代の風潮からしたらとんでもない事ですが
煙草を吸うお父さんがちょっとうらやましかった当時の私です。
この話を知り、
大人になるにつれ「禁煙」がどれほど大変で難しいものかという事を知るにつけ
「お父さんスゴイ!」
と思うようになりました。
「そうかい」とは父の田舎の方言なのですが
そうなんだ、といったニュアンスです。
そんな、軽い会話で…
お酒にしても煙草にしても
父が「自分で」納得したからこその行動の結果、なんですよね。
「わかってるけどできない」
というのは、心のどこかで必要性を感じていなかったり
優先度が低い、という事なのでしょう。
健康や日常を損なって初めて行動を変える…という場合が多いです。
健康を害しても「快」と感じることをやめられない事もあります。
わかってやっているなら、冷たく聞こえるかもしれませんが
「自己責任」で良いのではないかと思います。
義父は愛煙家でした。
呼吸器系の持病がありましたが、
ゲホゲホ言いながら煙草を吸っているのには本当に驚きました
信念あっての事のようでしたし、
最期まで自分のペースで生きた!
…と周囲の誰もが思うような生き方をした義父の人生もうらやましく思えます。
でも「知らない」で、健康を損なう生活習慣を続けているのだとしたら
とても残念なことです。