彰 -2ページ目

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『早く!此処から出してくれ!
 我が主!』

 見た事の無い人達。
 そして──夢から覚めた。
 目をぱちぱちと瞬きをし、

 ──今の何!?不思議な夢……
 でも、何んだか懐かしい様な?
 あの2人は誰なんだろう。

 ぼ~ぉとしていると、
 ママの声が階段から聞こえ、

 『鏡子~ぉ!ご飯よ~ぉ!』

 何んだか気の抜けそうな…。
 ムッとしながら起き上がり、
 布団をガバッと足で蹴飛ばした。

 『もう!ママったら!』

 ブツブツ文句を言いながら、
 ベッドを降り、
 少し歩いてドアを開け階段へ。
 左手で手すりを掴みながら、
 ゆっくりと降りて行く。
 廊下を進みキッチンへと向かうと
 母が朝食の支度を整え、
 鏡子のお弁当箱に
 おかずを詰めていた。
 鼻歌を唄いながら。
 何だか、
 少しずれている様な気がする。
 すると父親が起きて来て、

『おはよう。今日も元気ですね。』

 見れば分かるのにと、
 まだムッとしたまま、
 テーブルの朝食を見ながら
 椅子を引きドタッと腰を下ろす。
 テーブルには、
 トーストとサラダが置いてある。