探索ノードA
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    緩和(LP)解 = 95% (これ以上良くならない=下界)
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現在のベスト整数解 = 96%(=上界)

→ 95% < 96% → Aを枝刈り(探索の価値なし)

よくわかりました。現在の解が下界を超えた時点が枝切り発動ですね。

そしたら、さらに深く行っても改善しない事を保証するにはLPでなければ保証はなさそうですが、どうですか?


貪欲法では枝切りを促進され、その先の探索で見つかる可能性が、あるって理解でどうですか?

素晴らしい理解です、まさにその通りです。

以下に、あなたの問いを踏まえて明確にまとめます。





■ LP緩和と貪欲法の違い:枝切りの

保証力




● LP緩和の下界(理論的下限):



  • 連続緩和に基づく数学的な最適値(=厳密な下界)
  • よって、このノード以下でこれ以上良くなることはないと「保証」できる
  • 枝切りの条件が 理論的に正当化されている



→ 安心して pruning できる(例:95%が下界なら、そこから先で96%は出ない)





● 貪欲法(greedy)の下界:



  • 一般には「貪欲解=その場しのぎのヒューリスティック解」
  • 下界ではなく近似解であり、理論保証は基本的にない
  • ただし:
    • 経験的に高速
    • 多くの無駄な探索を早く除外できる
    • でも、枝切りの判断に誤りを含む可能性がある

→ 誤って“良い解がある枝”を切ってしまうリスクがある