ご相談を受けました。 | クリーニングかんだ&メルモ  不入流(いらずりゅう)の師範 3代目奮闘記

クリーニングかんだ&メルモ  不入流(いらずりゅう)の師範 3代目奮闘記

東京杉並区・世田谷区で創業60年以上のクリーニングかんだ・クリーニングメルモを営む3代目の経営や技術(しみぬき・洗い)等についてのお話。ご相談も承ります。

皆さんこんばんは。今日も頑張りました。明日も頑張ります!

さて、本題へ。

今日は、こんなご相談を受けました。

相談者のクリーニング店へクリーニングをして着用しようとしたところ、全体的にごくうすく黄色味がかっているとのこと。

肩や袖山の黄変ははっきりとしている。フードで隠れる後身頃上部や脇下、袖口の内側などは変化していないことを確認しました。素材は、ナイロンでした。

処理方法ウェットクリーニング、タンブラー乾燥 60℃・30分とのこと。

製品の特性と原因についての見解です。

淡色のナイロン素材は、黄変する事故がしばしば見られ、考えられる原因は次の通りです。

1.窒素酸化物(NOx)は、燃焼時に発生する酸化性のガスであり、このNOxガスによりナイロン繊維が酸化され黄変する。表地だけでなく裏地まで、ガスが入り込める箇所で発生する。

2.光(紫外線)を長時間浴びると、ナイロン繊維が酸化され黄変する。光が当たる箇所で発生する。

3. NOxガスや紫外線による黄変現象において、湿度の高い環境で保管されると更に黄変が助長されることがある。

ナイロン素材だけでなく、どの素材でも起こり得る黄変原因は次の通りです。

1.皮脂や汗が付いたまま放置しておくと、空気中の酸素により酸化し黄変する。特に衿・脇下・袖口で発生しやすい。

2.酸化防止剤の1種であるBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)により黄変する。BHTはビニール袋等の包装材の劣化を防ぐため使用されることがあり、昇華現象により繊維に付着し、NOxガスとの反応で黄変物質に変化する。包装材に接触している箇所に発生する。

3.段ボールや紙に含まれるバニリンにより黄変する。バニリンが昇華現象により繊維に付着し、NOxガスとの反応で黄変物質に変化する。包装材に接触している箇所に発生する。

少し難しい説明になりましたが、まとめると、窒素酸化物、光(紫外線)、高温多湿の状況下での保管に気を付けること。

なによりも、クリーニングには早めに出すこと、クリーニング時のビニール包装は、取ってから保管する。(半面和紙仕様の不織布包装は、そのままで大丈夫です。)

一度着用したら、すぐに、クリーニングへお出しください!!

今日は、ここまで。また、明日。

不入流の師範が施す魔法のしみぬき・復元加工が出きるお店。10年以上前のシミも落とせる技術をもっています。染色補正も出きるお店。

当店では、郵送・宅配便でのクリーニングやしみぬき等を受付けております。一味違うクリーニング・しみぬきをお試し下さい。

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