いつも私のブログに来て頂き、
ありがとうございます。照れ


2016年6月23日
直腸がん発覚

2016年7月19日
腹腔鏡下超低位前方切除
D3郭清その後、縫合不全

2016年7月29日
イレオストミー造設手術

2017年1月24日
人工肛門閉鎖
小腸部分切除術

LARS(低位前方切除後症候群)による
排便障害との闘いが始まる

2018年1月
スムースベンデール入手
その後、快調乳糖へ移行

2019年6月
モビコール、リンゼス、アミティーザを使用し腸管フラッシュ継続中

現在
癌サバイバー4年生進級しました。

のブログは皆様からの、良いねとコメントが活力になってます。今後ともよろしくお願いします。



午前中のセッション終了して戻って来ました。

今回の学会のメインでした。

先日のポスター発表でのとおり、消化器外科外来看護師が、直腸癌術後の排便障害を十分把握してるのは1.8%ほぼ把握しているのが、13.1でしたので、今回のシンポジウムも、排便障害のメカニズム的な基礎で多くの時間が費やされました。

直腸癌術後の排便障害が論文として発表されたのが2010年頃ですから、まだ治療方が確立されていないのが現状です。

しかし、多くの方はロペラミドベースでポリフルなどで便形状を整えるやり方が多い気がします。
強烈な便意は、強い腸管運動が原因とされる下痢型過敏性腸症候群(IBS-D) に効果がある5-H3が一定の効果があるらしいです。論文的には。
私は試していないのでなんとも言えないのですが。

1年でダメなら、仙骨神経刺激療法をし、また1年してダメなら再ストーマという流れがあるみたいです。

割と早いペースなんですね。自分に決断できるかな?
って思いながら、4年経ちましたけど。


仕事を全うする為には、再ストーマを考えた時期が私にもありました。

今の私の場合は、下剤を利用した経口腸管洗浄で乗り切れてるので。2年ぐらいやってます。

この方法は排便障害が来る前に、強制的に排便を行う方法です。
この方法は、ガイドラインにも載ってませんし、一部の方がやってるくらいで専門家も知らない方がほとんどなんです。

今回のシンポジウムでは、時間の都合質疑応答が無かったので大変残念だったのですが、、、

この学会の理事長でもあり、LARS研究に詳しい幸田先生を出待ちして、お話を聞いてきました。

経口腸管洗浄について。
初めてききましたが、腸管を空にして2、3日無排便状態にするアイデアは良さそうですね。
しかし、腸管洗浄の排泄時間が最短4時間は辛くないのか?
私は牛乳も1リットル飲んでますので、普通の方がそれだけ飲めるのか?
患者に勧めるには大変かなとの事でした。
しかし、トイレに行く事が出来ないバスの運転手さんや、私の様に手術を仕事にしてる方などは勧める価値はあるかもとの事でした。

日本を代表とするLARS研究者の幸田教授や味村教授に腸管フラッシュを知って頂いて、メリット、デメリットを含めた今後の発展に繋げて頂ければいいなと思いました。

患者さんは、命が助かったから、排便障害は仕方ないか?って諦めるかたが多く、数年我慢してきたから今後もなんとかなるだろと治療を止める方も多いとききます。

今回のシンポジウムのメンバーは、排便障害の治療をやめた方の多くが良くなったと思って無く、治療を諦めた事を認識していました。
これは私的には認識されていて良かったと思います。

問題があれば解決に向かいますからね。
ですから、患者さんは何年経っても、わがまま言ってください。諦めないでね。
もっと良くなりますから。
医療の進歩にもなりますし。

この直腸癌術後の排便障害LARSはまだまだ謎が多く、時間がかかりそうですが、多くのLARS患者をハッピーにできたらと考える1日でした。

今から、横浜に戻って大事なランチミーティングです。