由紀と外山の初めてのデートの日
2人の中間の場所という理由で待ち合わせは上野になった
2人とも車を持っていたが、お酒を飲む前提で電車で行った
4時待ち合わせの10分前に丸井の前に行くと外山が立っていた
時間にきっちりした性格らしい
外山は由紀と声を交わすと、2・3歩下がり、由紀の全身を見た
そして[服装はOKだな]と独り言のように言った
[はぁ?何それ?]
由紀からその時の話を聞いたとき麻美は腹が立った
女の容姿を値踏みするような態度を、女の前であからさまに出す外山の神経が麻美には許せなかった
しかし、その時の由紀は外山に認められて嬉しかったと言う
麻美は由紀の話にいちいちつっこむのは止めた
受け止め方はそれぞれだ
上野でとりあえずお茶を飲みながら、お互いの家族や近況を話し合った
その時外山は麻美のことをしつこく聞いてきたと言う
実は由紀には言わなかったが、パーティーの時に麻美は外山に交際を申し込まれていた
でも麻美は[他につきあいたい方がいるので]と断ったのだった
しつこく麻美の話を切り出すのは多分女に断られた事が無い外山の興味をそそったのだろう
それが由紀に失礼だとは全く気にしない外山の無神経さがまた麻美を腹立たせた
[私、頭にきて麻ちゃんには悪いと思ったけど]と由紀は前置きをして続けた
[外山には《麻ちゃんは胸も顔も整形よ》って言ったわ]
と、由紀は麻美の顔は見ずにあっけらかんと言い放った
[はぁ!?]麻美は絶句した
そんな突拍子も無い嘘をついてまで外山をGETしたいと思う由紀に驚いた
[整形してたらもっと美人になってたよ]と麻美は笑って言った
整形だろうが何だろうが何といわれても構わない
外山と由紀の関係など、麻美にはどうでもいいことだった