池袋駅東口のファッションビル前に麻美は立っていた
清瀬と会うことになった麻美は、気乗りしないまま、麻美が決めた待ち合わせ場所で清瀬を待っていた
ほどなくして小柄な男が声を掛けてきた
清瀬だった
実際の清瀬はPCの写真よりも遥かに若々しかった
(そんなに悪くないかも)と麻美は思った
容姿が好みかどうかは大事だと麻美は思っている
人間は中身だと頭で理解はしていても、こればかりは生理的なものだから仕方がない
まだ午後2時だったが二人は多国籍風という居酒屋に入り生ビールを注文した
PCでやりとりをしてるとはいえ2人は初対面だ
しかし改まって話をするのも照れくさい
手っ取り早くアルコールの力を借りてリラックスした方が良いと、多分清瀬の方が思ったのだろう
こういう場合、女よりも男の方が緊張するものだと麻美は経験上から解っていた
麻美はいつも頭のどこかで覚めている
ビールを飲みながら、清瀬は麻美が聞きたかったことを話し始めた
『僕の仕事は警察官です』
麻美は驚いた
公務員とは書いてあったが、目の前にいる、この小柄な男が警察官だとは到底思えなかったからだ