①からの続きを

 

立山カルデラ展望所を発車。

水谷まで500mくらいなはずだがはたしてはそんな物が在るのかと疑ってしまう程の急峻で

山深さ。

 

が、カーブからは建物が数件見え到着。

と、言っても勾配上、留置客車との傾きの違い。

我々が降りると直ぐに入れ替えて機廻し、逆行程の1班の到着まで列車は休憩。

 

1階が軌道の車庫?の砂防事務所・水谷出張所。

カルデラ内まで軌道が伸びていた頃の名残。

 

水谷平も地震による崩壊土砂により形成されていて、左手は急峻な崖。

 

廃軌道を横目に休憩。

飯はコンビニおにぎり。

滝も愛でつつの休憩。

柱状節理の断崖。

断崖では雪崩が起こり難いから建物が建てられる。

 

 

白岩隧道を走る軌道を想う。

スイッチ押してパトランプ点いたら徒歩入道可。

轍が幅ギリギリ、どうも新隧道を工事中の様。

この様な横抗が等間隔に数ヶ所、正面壁面にはボーリングと想われる跡。

多分、地質調査の跡かと。

なんか、行先が明るくそして壁に見えて何じゃこれはと想えば、新道に迂回。

旧道は封鎖、出口も封鎖されていて。

迂回部分は幾分か広く、照明付き。

隧道出ると強雨。

封鎖された隧道前でレインジャケットを着る、左手のコンクリートは新隧道だろうな。

白岩砂防堰堤を見学中の1班。

1班は地元の叔母様方でした。

まだまだ続く廃軌道。

気に成ってしょうがない。

天涯の湯。

ちゃんとした入浴施設が在りますが、作業員による共同維持で砂防事務所の方は

入れないとかなんとか。

白岩砂防堰堤と白岩隧道(封鎖されてる方)。

まだ、強雨。

一気に雨が上がり快晴。

ここからバス、新隧道が開通したら水谷から歩かずにバスか。

作業現場区域内なのでバス内でもメット着用。

 

白岩砂防堰堤を見学。

展望所からの正面。

主堰堤高さ63m、7基の副堰堤を合わせた高さは108mと日本一の規模。

建設に多大な努力と労力が必要だったのは想像に難くない。

 

 

強固な岩盤な右岸に寄せられた流れ、左岸は崩れ易い土壌だとか。

白岩砂防堰堤が無ければこの滝口はドンドン後退し岩石が下流に流れる。

 

堰堤上から立山カルデラを見る。

砂防博物館の方の説明。

手の刺すのはアンカーが中から打たれた岩盤

砂防博物館の模型。

上段奥が歩いた迂回隧道、その手前が拡幅されアンカーの基部と成った旧隧道。

歩いて来た横坑はこの岩盤の状況を知る為の調査だったんでしょうな。

再度、バスでカルデラ内を移動。

工事用の道路で舗装されているがなかなかな乗り心地。

下車して歩く。

立山カルデラを一望の六九谷展望所。

 

 

立山カルデラを取り囲む天狗山から鳶山の山々。

手前の丘は鳶崩れによる堆積した土砂。

土砂の堆積量は黒部ダムの貯水量とほぼ同じ2億立方メートル、全て流出すると

富山平野を2mの厚さで覆い尽くしてしまう量。

カルデラ内各所で砂防工事が並行して行われている、先の見えない延々と続け無ければ

成らない、なんとか現状を維持する為の工事により富山は護られている。

7月に浄土山から見下ろした立山カルデラ内、日の当たっている稜線の下が堆積土砂か?

安政大地震での犠牲者の供養塔。

鬱蒼とした森を歩き、吊り橋を渡り。

吊り橋から見下ろした川べりには湯気が見え火山地帯なんだなと。

立山温泉盛業中には観光地として人気だった泥鰌池、船を浮かべて楽しんでいたそう。

断崖に着けられた傷の様な道。

なんと軌道だそうで、昭和30年に開設された富山営林署の治山事業軌道。

水害により廃止されたが浜田氏によると軌道が残っているとか。

観に行くには弥陀ヶ原から松尾峠しか手は無いだろう。

 

 

立山温泉浴槽跡、農閑期には能登からも湯治に来たと浜田氏。

軌道の無い昔は常願寺川沿いを歩いて来た訳で、先人の行動力は凄い。

温泉の捨てられた金庫。

昭和8年に完成し、植生の回復で全体が観察出来なくなった泥谷砂防堰堤群の1基。

 

白山から続く断層の露出部。

砂防博物館に展示の断層剝離標本。

カルデラ内の見学を終え長いこと走りやっと現場区域から出る、ここでヘルメットを外せ少々の

緊張感からも解放。

薬師岳や黒部五郎岳への登山口「折立」の駐車場は平日なのに満車。

ここから薬師岳、鳶山、五色ヶ原を経由して室堂まで立山カルデラを見下ろす縦走したいの

だが4日は掛かる訳で・・・。

有峰ダム。

黒部ダムと並ぶ貯水量2億立方メートルの発電用ダム、北陸の電力を賄う。

白岩砂防堰堤と並ぶ重要文化財の本宮砂防堰堤を橋上から。

今日も立山はお隠れ、右上山中の白い点は立山ケーブル美女平駅。

砂防博物館に到着後解散。

またも立山駅で「熊王の水」を汲み帰路に楽しむ。

帰りも地鉄車でラッキー。

この日は木曜日、なんで翌金曜も休んで北アに登ら無いのかと後悔の念強い帰路。

富山駅構内で独り呑む。

酒肴三種でこの店当たりだと確信。

銀盤酒造「劔岳」

錫の酒器とは嬉しく。

白海老主の刺し身盛り。

美味い。

白海老も美味く。

酒は程々に切り上げ二回目の駅が良く見える富山ブラック。

美味い。

お山が見えて来たのに帰るのか?

悲しみの夕景。

金沢出て直ぐに寝落ち、気付いたら大津京付近を快走。

新幹線が敦賀まで伸びると寝てられない。

念願の立山砂防軌道に乗車出来、砂防の現場を少しは観られて非常に良かった。

砂防博物館の体験学習会には何種類か在るので他の学習会にも参加したい。

 

最後にお誘い頂けた方には感謝しかなく。