2ヶ月前他院で鼻中隔延長術を受けたのですが、
鼻先が高過ぎたため来院されました。
患者様は執刀医に
ナチュラルな鼻が希望で、
将来皮膚が薄くなることが怖いので
延長し過ぎないで欲しいとお願いしたそうです。
一方執刀医からは、
耳の軟骨だけでは、量が不足し、
ほとんど変化できないかもしれないので
肋軟骨による延長術を強く勧められたようです。
患者様は耳軟骨か肋軟骨か
かなり悩んだそうすが、
「変化が得られないかもしれない」
という言葉で、肋軟骨採取に同意しました。
ギプスをはずした時の鼻の高さに驚き、
かなり焦りがあったこと以外記憶がないと
仰ってました。
執刀医からは、そこまで高くない、
2~3㎜程度最小限に延長した。
これより低くすると元の高さに戻ってしまう。
ダウンタイムが終わるまで、
様子を見ませんか。
腫れがひくと落ち着きますよ・・・と
宥められたそうです。
術後1ヶ月を過ぎて、腫れが軽快しても
高さは変わらず、また鼻の向きも
術前に伝えた方向とは異なり、
上の向いており、毎日鼻を見て泣いていたそうす。
患者様の受けた鼻中隔延長術は
鼻中隔軟骨が採取され、
この軟骨と肋軟骨による
End to end法による延長術でした。
したがって以下の修正術になりました。
なお修正は初回手術から8ヶ月25日で
下外側鼻軟骨の軟化、萎縮を伴う変性が
進んでおり、またEnd to end法の特性から
延長部全摘は、行いませんでした。
・延長部移植肋軟骨摘出術
・延長部移植鼻中隔軟骨温存減量術
・延長部補強術(耳甲介軟骨による)
・左右下外側鼻軟骨修正術
・鼻尖部細片耳軟骨移植術
*注意:術中写真を掲載しております
左:術前 右:術後7ヶ月
↓正面 左:術前 右:術後7ヶ月
↓斜位① 左:術前 右:術後7ヶ月
↓斜位② 左:術前 右:術後7ヶ月
↓側面 左:術前 右:術後7ヶ月
↓軸位 上:術前 下:術後7ヶ月
↓術後7ヶ月
耳甲介軟骨採取部(赤矢印)
:拘縮・変形なし
↓術後7ヶ月
耳甲介軟骨採取のための
切開・縫合部(赤矢印)
↓摘出した肋軟骨
延長術に使われた肋軟骨の長さは30㎜で、
摘出によって、鼻腔内の違和感は消失しました。
End to end法は、鼻中隔軟骨の前縁が
直線的に切断されていることが多く、
全摘を行うと、鼻尖平坦化、アップノーズを
発症すると考えられます。
加えて、この患者様は鼻中隔軟骨が採取されていたので
残存鼻中隔軟骨と温存移植鼻中隔軟骨の
補強固定術が必要になりました。
ー手術料金ー
・鼻中隔延長部移植軟骨摘出術 440,000円(税込)
・鼻翼軟骨修正術+鼻尖部耳軟骨移植術 550,000円(税込)
・鼻中隔補強術(耳甲介軟骨) 330,000円(税込)
別途術前検査料、診察料、麻酔料、薬剤料を要します
*上記料金は2024年7月時点の正規料金です
*モニター割引があります
銀座すみれの花形成クリニック
院長 横山才也
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
日本形成外科学会専門医