【ご希望6:  鼻の穴のかたちを治したい】

<<  鼻孔縁(びこうえん)形成術 >>

鼻の穴を細長く、すらっとした鼻に生まれ変われます。また手術で変形してしまった鼻の穴も修正します。

もともと逆三角形の鼻の穴を細長い形に形成できます。また美容手術で鼻先側の鼻穴が尖ってしまった場合、小鼻縮小術で鼻穴が涙型(ティアドロップ型変形)になってしまった場合にも形成外科的な手法で治療します。

****当院における施術までの流れ***

・当院では医師以外のカウンセリングはありません。初診では医師が診察し、どのような鼻の穴がご希望か、お聞きします。

・症状によって適切な手術方法を選択致します。

〈鼻の穴が逆三角形〉
・鼻孔縁W形成術
もともと鼻の穴が逆三角形の形の場合は、鼻翼軟骨内側脚が開いてる方が多く、鼻翼軟骨形成を行うと同時に鼻先側の鼻孔縁をW形成術で治療します。勿論鼻先の軟骨を形成する必要ない場合には、鼻孔縁のみのW形成術となります。

〈先が尖った鼻穴〉
・全層皮膚移植、皮膚軟骨複合移植
鼻尖縮小術で、無理に鼻先の軟骨を真ん中に寄せたときに発症します。
この場合、縫合した糸を緩めることで軟骨の緊張をとる必要があります。しかし元の鼻先に戻ることもあり、現状の鼻先をご希望されるなら、鼻の穴の尖った部分に全層皮膚移植、あるいは耳介からの皮膚軟骨複合移植を行います。

〈ティアドロップ型変形〉
・Z形成術、ファイブフラップ法
・全層皮膚移植、皮膚軟骨複合移植
小鼻縮小術のうち鼻翼基部内側切除術(鼻の穴の内側を切除)をお受けになった場合に生ずることがあります。この原因は手術方法の選択が間違っていた、過剰に切除したなどです。
軽度の場合はZ形成術やファイブフラップ法で治療できますが、組織が不足している時は、厚めの真皮をもつ皮膚の移植や皮膚軟骨複合移植を選択します。

****手術について****
手術はいずれも局所麻酔で可能ですが、不安感が強い方は静脈麻酔となります。

W形成術、Z形成術、ファイブフラップ法では、ドレナージチューブの留置はありません。

組織移植では鼻の穴に小さなガーゼを固定します。また組織を採取した部位はドレナージチューブを挿入します。

*****術後について****
・これらの手術は日帰りができ、術後少しお休みいただき、落ち着いたら帰宅できます。
抗生物質は5日間、痛み止めは3日間内服して頂きます。
・術後2日間はクーリングが必要です。

・手術翌日より就寝前1日1回だけ、縫合部や鼻のガーゼ固定部に軟膏を塗って頂きます。
・シャワー、洗髪は手術翌日から可能ですが、入浴は抜糸まで控えて頂きます。

・ドレナージチューブ抜去は術後2~4日目です。チューブは下向きに入っているため、シャワーで縫合部に水が入る心配はありません。

W形成術、Z形成術、ファイブフラップ法では、抜糸が術後7~14日目です。

・組織移植を行った場合は、移植部にしっかりとした圧迫が必要です。そのため鼻の穴には小さなガーゼが縫合固定されます。一週間の固定が必要で、少なくとも1日1回綿棒で、固定ガーゼの周囲のゴミの拭き取りと軟膏の塗布が必要です。ガーゼは小さいので、鼻呼吸はできます。
鼻に固定されたガーゼは術後1週間で取り除き、同日に組織採取部(ドナー部)の抜糸を行います。移植部の抜糸は術後14日目です。

・鼻孔縁の手術では、いずれの方法においても、症状に応じて術後1~3ヶ月間、夜間のみ鼻の穴のかたちを安定させるために鼻用装具レティナを入れて頂きます。

・術後3日目にもなると鼻を触らない限り、痛みはありません。抜糸すれば翌日より縫合部のメイクも可能です。術後1ヶ月半は鼻に力を加えたり、ぶつけることがないように注意が必要です。

・定期診察は術後1ヶ月、3ヶ月、半年です。

銀座すみれの花形成クリニック
院長  横山才也