【ご希望5: わし鼻・ハンプの治療】

<<  ハンプ骨きり術・鼻骨幅寄せ術  >>
通常アジア人は鼻筋が平坦で、途中が突出することはあまりありません。そのため鼻背の中央よりややオデコ側に角があると気になるものです。これを「わし鼻」「ハンプ」といいます。
このハンプは手術によって治療が可能です。

****当院における施術までの流れ***

・当院では医師以外のカウンセリングはありません。初診では医師が診察し、どのような鼻筋がご希望か、お聞きします。また診察後に鼻骨のレントゲン検査を行います。
・ハンプの程度と鼻全体のバランスを考え、治療を選択します。

以下の手術方法があります。
➀: 鼻骨・上外側鼻軟骨部分切除術
➁: ➀+鼻骨幅寄せ術

➀は軽度のハンプに適応です。鼻骨と軟骨の一部を切除するのみです。

➁は目立ったハンプ、いわゆる「わし鼻」の治療です。大きなハンプを削ると鼻筋が平らになり、低くなったように見えます。そのため鼻背の骨切りと同時に鼻骨の幅寄せ術が必要になります。

まずは➀の治療を行い、鼻のかたちに満足いかなかった場合、のちに➁の手術を行っても構いません。➀と➁の間隔は腫れが改善する2週間程度です。

****手術について****
手術は➀は静脈麻酔、➁は全身麻酔で行います。

➀:  通常は片方の鼻孔縁を切開し、角になっている鼻骨と軟骨の一部を切除します(大きさと角度によっては両方の鼻孔縁切開になります)。ドレナージチューブを入れ、縫合します。鼻の上からテープ固定のみでギプスは必要ありません。

➁:  ➀の鼻腔内切開に加え、鼻の横に4~5ミリ程度の小切開を左右1カ所ずつ入れます。鼻筋を平坦にしてから幅寄せ術を行います。鼻横の切開部は二針程度の縫合で、鼻の中にはドレナージチューブを挿入し、縫合します。〝デンバースプリント〝といって、鼻専用のギプスで外側固定し、軟膏ガーゼで内側固定を行います。

*****術後について****
・静脈麻酔、全身麻酔ともに日帰りができ、術後少しお休みいただき、落ち着いたら帰宅できます。
抗生物質は5日間、痛み止めは3日間内服して頂きます。
・術後2日間はクーリングが必要です。

・手術翌日より就寝前1日1回だけ、縫合部に軟膏を塗って頂きます。
・シャワー、洗髪は手術翌日から可能ですが、入浴は抜糸まで控えて頂きます。

・ドレナージチューブ抜去は術後2~4日目です。

・全て抜糸は通常7日目です。また➁での内側固定のガーゼは7日目に抜去となります。

・デンバースプリントは1週間固定のままですが、必要に応じ医師が取り外し、診察を行います。
2週間は連続で付けて頂き、3週目からは医師の指導を受けたのち患者様自身が取り外しを行います。1ヶ月間はデンバースプリントをギプスとして使って頂きます。

・術後3日目にもなると鼻を触らない限り、痛みはありません。抜糸すれば翌日より縫合部のメイクも可能です。術後1ヶ月半は鼻に力を加えたり、ぶつけることがないように注意が必要です。

・定期診察は術後1ヶ月(鼻骨レントゲン検査あります)、3ヶ月、半年です。

銀座すみれの花形成クリニック
院長  横山才也