【ご希望1:  プロテーゼで鼻筋を高く】
     
<<鼻根から鼻背にかけての隆鼻術>>

****当院における施術までの流れ****
・高さについては横顔の写真撮影を行い、スケールを使っておおよその高さを患者様からお聞きします。高さは皮膚の性状と鼻先とのバランスが大切で、通常上睫毛の位置が鼻根部の最下点となるようにします。

 手術が決まれば、術前レントゲン写真を撮影し、鼻骨の傾きを調べます。その情報に基づいて、プロテーゼの形状を決定致します。
・当院ではL型プロテーゼを使うことはありません。理由は鼻先では脂腺が多く、特に皮膚が厚い場合はL型の角が皮膚や軟骨に負担となるからです。一方薄い皮膚の方でも皮膚の血流障害が危惧され、当院ではL型プロテーゼをお勧めしておりません。

*****手術について****

・麻酔は局所麻酔でも良いのですが、麻酔薬の注入は痛みが伴い、静脈麻酔をお勧め致します。
・長めのプロテーゼを入れるときは、両方の鼻孔縁切開が望ましく、鼻骨上を中心に隆鼻するときは右側のみの切開で十分です。
・撮影したレントゲン写真に基づき、術中にプロテーゼを削り、患者様に合ったようにカスタマイズします。特に鼻骨と上外側鼻軟骨の境界が平坦でない方はプロテーゼに角度をつけて作製する必要があります。既存のプロテーゼを挿入するとわし鼻のようになってしまいます。

・プロテーゼを入れる時に大切なことは、鼻骨々膜の下に挿入することです。当院では専用のメスを使って骨膜を切り、確実に骨膜を挙上し、その下にプロテーゼを入れております。術後プロテーゼが動くことなく、中央に固定されるのは、骨膜下に挿入されるからです。

・プロテーゼを挿入したら、患者様に鏡で一度確認して頂きます。麻酔薬が入っているため、鼻が大きく見えますが、おおよその高さと幅を見て頂き、必要に応じてプロテーゼを減量したり、位置を修正することは可能です。問題なければドレージチューブを入れ、皮膚縫合します。
このドレナージチューブは2~4日留置しますが、術中に出血が少なければ挿入しません。

****術後について****
・術後7日間は鼻にテーピング固定をします。ギブスは必要ありません。

・抗生物質は5日間、痛み止めは3日間内服して頂きます。

・術後2日間はクーリングが必要で、手術翌日より就寝前1日1回、縫合部に軟膏を塗って頂きます。

・シャワー、洗髪は手術翌日から可能ですが、入浴は抜糸まで控えて頂きます。
ドレナージチューブは下向きに入っているので、シャーワーで洗髪する程度なら、縫合部に水は入りませんから心配いりません。洗顔も翌日から可能です。

・腫れは個人差があり、通常7日程度です。

・ドレナージチューブは術後2~4日で抜去しますので、再来して頂きます。

・抜糸は通常7日目です。

・術後5日目にもなると鼻を触らない限り、痛みはありません。触ったときの痛みは個人差があり、1ヶ月程度続く患者様もわずかにいらっしゃいますが、それ以上続くことは非常に少ないです。術後2週間もするとプロテーゼが入っている部分は治癒し、通常の洗顔ができます。

・定期診察は術後1ヶ月、3ヶ月、半年です。

銀座すみれの花形成クリニック
院長  横山才也