卵子学会とエンブリオロジスト学会のHPがあたらしくなったので
新しいURLにかえさせていただきました。
はじめまして、培養室です。
ここでは、培養士の日常や当院の不妊治療成績、新たな情報などを発信していきたいと思っております。
今回は、胚培養士とは一体何者なのか?と疑問に思っている方も多くいらっしゃると思います。なので、私たち胚培養士についてお話しいたします。
胚培養士とは
配偶子(卵子・精子)や胚を取り扱う専門職です。主に不妊治療に携わっており、体外受精、顕微授精、胚凍結、胚融解、胚移植などを行なっております。
また、より良い不妊治療を探求するという使命もあります。
胚培養士の資格の紹介
胚培養士の資格は2つの学会から交付されております。
1.一般社団法人日本卵子学会が交付している生殖補助医療胚培養士
(国から認可を受けたクリニックに属した者しか取得できない)
2.一般社団法人日本臨床エンブリオロジスト学会が交付している認定臨床エンブリオロジスト
どちらも資格取得には実務経験、学会参加、試験が必要であり、高い倫理観と知識がなければ取得することができません。
また合格すれば終わりではなく、5年間で資格更新を行います。
資格更新の条件には、学会発表や学会参加が条件となっており、新しい知識の発信と受信を継続的に行う必要があります。
現在当院では、2つの資格を取得している胚培養士が5人と資格取得中の胚培養士が1人在籍しております。
質の高い医療の提供に日々切磋琢磨しております。
当院の胚培養士の特徴
1.積極的に学会発表、学会参加、資格取得に取り組んでおります。
当院では学会参加費や旅費の補助体制が整っておりますので、積極的に学会発表、学会参加を行っております。
加えて、高額な費用がかかる資格試験にも快く送り出してもらうことができます。
このような環境があるからこそ、研究や勉強に力を注ぐことができ、よりレベルの高い不妊治療を行えております。
2.ドクターとの強固な信頼関係で業務に取り組んでおります。
週に1回はドクターとのミーティングや意見交換会で強固な信頼関係を築くことで、業務等のすれ違いをなくし各々がベストな環境で業務ができております。
肉眼では行うことのできないデリケートな作業下では、同じ思いや考えを持って作業をすることが必要不可欠です。
終わりに
生殖補助医療は近年飛躍的に発展をしていておりますが、その新しい情報は国内外の学会や論文から得ることしかできません。
なので、最新の正しい情報や技術を得るためには学会参加や論文講読が必須です。
また、多くの選択肢が急速に増えてる今日では、正しい知識と技術を身につけ、正しい選択をすることが非常に重要です。
このブログが皆様のより良い選択の手助けになればと続けてまいります。
文責:
培養室
[理事長] 古井 憲司