こんばんは、臨床心理士の山本です。




あなたは、相手と円滑にコミュニケーションを取りたいと思っているのに、どうにもうまく自分の気持ちが伝わらない・・・とモヤモヤした経験はありませんか?




それぞれ違う人間ですから、相手と分り合うのって時にはエネルギーがいりますよね。




ハッピーな人間関係を作るためには、お互いを大切にしながら、




あなたの気持ちが相手に伝わるよう、自己表現することが大事です。




まずは、自己表現度チェックをしてみましょう。




次の20の質問に、普段のあなたの行動を、はいorいいえで答えてみてください。




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1、あなたは、誰かにいい感じをもったとき、その気持ちを表現できますか?




2、あなたは、自分の長所や、なしとげたことを人に言うことができますか?




3、あなたは、自分が神経質になっていたり、緊張しているとき、それを受け入れることができますか?




4、あなたは、見知らぬ人たちの会話の中に気楽に入っていくことができますか?




5、あなたは、会話の場から立ち去ったり、別れを言ったりすることができますか?




6、あなたは、自分が知らないことや分からないことがあったとき、そのことについて説明を求めることができますか?




7、あなたは人に援助を求めることができますか?




8、あなたが人と異なった意見や漢字をもっているとき、それを表現することができますか?




9、あなたは、自分が間違っている時に、それを認めることができますか?




10、あなたは、適切な批判を述べることができますか?




11、人から褒められたとき、素直に対応できますか?




12、あなたの行為を批判されたとき、受け応えができますか?




13、あなたに対する不当な要求を拒むことができますか?




14、長電話や長話のとき、あなたは自分から切る提案をすることができますか?




15、あなたの話を中断して話し出した人に、そのことを言えますか?




16、あなたはパーティーや催し物への招待を、受けたり、断ったりできますか?




17、押し売りを断れますか?




18、あなたが注文した通りのものが来なかったとき、そのことを言って交渉できますか?




19、あなたに対する人の好意がわずらわしいとき、断ることができますか?




20、あなたが援助や助言を求められたとき、必要であれば断ることができますか?




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いかがでしたでしょうか?




この回答をいくつかの角度から検証してみましょう。




○いいえの数はいくつありましたか?


「いいえ」と答えた項目は、あなたが自己表現できていないか、苦手な領域です。




○「いいえ」が半分以上あったら、人間関係にやや支障を感じているかもしれません。




○「はい」の項目について、その中で、相手に対して否定的な感情や腹立たしさを攻撃的に表現していたり、相手を無視する意図がある項目は◎をつけてみてください。


◎は、あなたは自分の気持ちは大事にしているものの、相手を考慮にいれていない言動をしている可能性があります。




○「はい」の数が10以上あれば、自己表現度が普通以上といえます。







自己表現には3つのタイプがあるといわれています。




1、攻撃的―自分のことだけ考えて他者を踏みにじるやり方


2、非主張的―自分よりも他者を常に優先し、自分のことを後回しにするやり方


3、アサーティブ―自分のことをまず考えるが、他者を配慮するやり方




もう少し詳しく説明していきますね。




1、攻撃的


・その場の主導権を握りたい


・相手より優位に立とうとする態度


・勝ち負けでものごとを決めようとする姿勢


☆相手の気持ちを無視して、自分勝手な行動をとったり、欲求を押し付けたりする。




2、非主張的


・自分の気持ちを表現しない


・あいまいな言い方


・言い訳がましく言う


・消極的な態度


☆自信がなく、不安が強く、それを隠して卑屈な気持ちになっていることが多い




3、アサーティブ


・自分の気持ち、考えなどを正直に、率直に、その場にふさわしい方法で表現する


・相手が同じように発言することを奨励する


☆アサーションには、歩み寄りの精神があり、お互いを大切にし合ったという気持ちが残る。




ちょっとイメージしにくいので、例えをあげてみます。


レストランに行って、注文したメニューと別のものが運ばれて来た時の対応。




1、攻撃的:大声で怒鳴る、すぐに頼んだメニューを要求する


2、非主張的:何も言わない


3、アサーティブ:ウエイターに替えてもらうよう丁寧に頼む




この3つの自己表現方法のうち、最も良いのは、3のアサーティブ、というのはご納得いただけるのではないでしょうか?





あなたは、どの自己表現方法を使うことが多いでしょうか?




人はいつでもどこでも同じ自己表現方法とは限りません。




会社では非主張的だけれど、家庭に帰ると攻撃的、という場合もあります。




もし、あなたが特定の状況や相手に対して、アサーティブになれない場合、それには理由があるものです。




もし思い当たるなら、どんな状況や相手に対して、攻撃的または非主張的なふるまいになるのか、意識してみてくださいね。




あなたの気持ちが相手にきちんと伝わって、良い関係が築けるといいですよね^^




今はまだアサーティブな自己表現方法ができていないかも・・・と思っても、大丈夫です。




アサーションのスキルは訓練すれば身につくものです。




こちらの本が参考になりますので、ご参考にしてみてくださいね。




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今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!