こんばんは、臨床心理士の山本です。



カウンセラーというお仕事をしていると、初めましての場所では特に、



「カウンセリングしてー」と言われることがあります。



社交辞令や、話のネタで、という場合も多いですが、



「カウンセリングってどれくらい通えば悩みが解決するの?」



と聞かれることもあります。




一概には答えられないので、



「数回~数年まで人それぞれです。」とお答えしています。





さて、カウンセリングに通う期間は、



1、悩みの種類
  ×
2、なりたい状態
  ×
3、カウンセラーとの相性



この3つの掛け合わせかなと思います。



順番に掘り下げましょう。



1、悩みの種類



<性格に関すること>



・ 人の顔色をうかがってしまう


・ 自信がない 



<コミュニケーションのこと>


・ 職場の人間関係がうまくいかない


・ 怒りっぽく、相手が離れていってしまう


・ 恋人ができない


・ パートナーと別れたい



<キャリア・仕事のこと>


・ 転職したい

・ 今の仕事にやりがいがない

・ 将来が不安



<症状>


・ 眠れない

・ 死にたくなる

・ 過呼吸がおきる




読んでいただいて分かる通り、

人の数だけ無限に悩みはあります。

悩みに大きいも小さいもありませんので心配しないでくださいね^^



2、なりたい状態


クライエントさんが、カウンセリングを通して「こうなりたい」という姿です。



・ 明るい性格になりたい

・ コミュニケーション上手になりたい

・ 穏やかに話ができるようになりたい

・ トラウマから解放されたい

・ 自分らしく生きる

・ 会社に行けるようになる

・ ネガティブ思考がポジティブ思考になる



例えば、なりたい状態が「希望の会社に転職する」でしたら、



転職したらカウンセリング終了です。



「自分らしく生きる」でしたら、時間がかかるかもしれません。



3、カウンセラーとの相性


これは、あなたがカウンセラーを心から信頼できるか、が大事なポイントです。



心理学用語ではカウンセラーとクライエントの信頼関係を築くプロセスを「ラポールの形成」といいます。



ラポール形成が上手にできるカウンセラーは、クライエントさんも安心して話が出来るので、



その分クライエントさんが悩みを解決する時間が縮まるかもしれません。



逆に、カウンセラーの態度が、偉そうだったり、専門用語ばかり使ったり、



自分の物差しで良し悪しを判断するような場合は、



当然ながら、ラポールは形成されないでしょう。



カウンセラーとクライエントさんの間で、最初の関門がラポール形成です。



これがスムーズにいかないと、クライエントさんは心を預けようとは思えませんよね。



他にも、人と人ですから、単純に「合う合わない」という感覚もあります。



クライエントさんが、自分の悩みをどれくらい解決したいと思っているか、


そのモチベーションによっても、期間は変わってきます。



カウンセリングは、心の整理をすることで、人生をよりよくできる機会です。



あなたが心から信頼できるカウンセラーに出会えますように^^



最後までお読みいただき、ありがとうございました。