こんにちは。フン院長です。

前回は唇フォーダイスは何なのかについてお話ししましたが、本日はその治療法について詳しく説明していきます。

 

 

 

  治療方法は??

 

治療は大きく、皮脂分泌量を減らすことと皮脂腺を減らす治療に分けられます。(患者の立場で)

 

1.皮脂調節剤

 

 皮脂調節剤の服用が効果があったという体験談があり、多くの方がコメントで質問していらっしゃいました。

皮脂調節剤に関する内容は膨大であるため、ここで全てを扱うことは難しいですが、#1で引用した教科書にレチノイドが皮脂を調節するという内容がありますが、それがまさに皮脂調節剤のことです。

 

 

皮脂調節剤を服用すると、皮脂分泌量も減少し、皮脂腺の大きさも縮まります。

保険のきく薬ではないため、一般の薬よりは価格が高いですが、レーザー施術に比べればお手軽な方です。

 

ただ、皮脂調節剤は病院で処方を受ける必要があり、

ビタミンA成分であるため、服用中~服用後に妊娠した場合、胎児が奇形になる可能性が高い薬であるため避妊に注意が必要です。1カ月の間は献血もできません。皮膚科で注意が必要な薬として認識されている薬のうち一つです。

 


 

よく見られる副作用としては、皮脂が減るため唇や目が乾燥するという点です。

皮脂調節剤を服用することに決定されたのなら、皮膚、目、唇などの乾燥を解決できるよう保湿、目薬などを準備し、不便さを最大限減らしていただければと思います。

 

 

2.レーザー

 

現在韓国の検索サイト『ネ○バー』で唇フォーダイス斑を検索すると、病院数か所が出てきますが、治療できる病院はこのうち10か所前後ではないかと思われます。その中でも積極的に治療する病院は、当院を含めて数か所にも至らないように見受けられます。そして病院の掲示やブログは、どうしても広告の要素が強いため、患者様ご自身でお金を払って治療を受けた体験談に多くの方が興味を示しているようです。

 

 

なぜでしょうか…

なぜこんなに情報がないのでしょうか?

 

 

ほとんどの医者が唇フォーダイス斑に関してしっかりと習えず、知っていると言っても治療する方法を習ったことはありません。教科書的な治療方法がないということです。ボトックス、フィラー施術のように大衆化された施術は教科書にも書かれており、医者の間でも多くの教育が行われます。しかし唇フォーダイス斑は医者の経験が多くありません。



そのため、治療の成功率は全体的に医者の経験的な装備の選択とノウハウによって決定づけられます。





施術時に使用する装備はアグネスという高周波絶縁針を使用し、焼いて治療する方法と、私が使用する皮脂凝固レーザーがあります。ほくろ取りに使用するco2レーザーもありますが、co2レーザーを使用される医師には申し訳ないですが、組織を焼いて気化させる方法であり組織の損傷が大きいため、お勧めできる方法ではありません。ほとんどの皮膚科病院でco2レーザーは(ほくろ取りレーザー)ありますが、アグネスは取り扱っていない病院もあるはずです。そのため持っているco2レーザー装備で治療しているのかと思います。唇フォーダイス斑を治療する病院はほとんどの病院がアグネスレーザーを使用していると思われます。





実は当院ではアグネスのようなレーザーとco2レーザーもありますが、皮脂を凝固する方法を守っています。その理由は組織損傷が少なく、経験的に効果が良いと考えられるからです。ですが時によっては、病変に合わせて異なる方法を使用することもあります。

 

 

どれだけ組織損傷を最小化しながら効果的に皮脂腺を破壊するか、が治療の核心です。

 

 

いまだに…

再発の問題に関して、既に治療を受けた方と治療を待っている方、唇フォーダイス斑を施術する全ての医師の悩みは続いていくものと考えられます。

私も現在、以前の治療方法から多少バージョンアップをし、より細密な施術のために装備開発を続けています。

最後に経過写真を載せて終わりたいと思います。