こんにちは。フン院長です。
本日は唇フォーダイス斑とは何なのか、どのように発生し、最も重要な治療方法と経過について、私の知る限りの知識を最大限詳しく書いていきます。
このブログを書くために、韓国内に存在する過去３年間の重要なブログ（医療陣、一般人含む）、レビューブログ/掲示板などを精読しました。ただの紹介ブログなどはパスしましたが、それ以前の記事などはほぼ皆無でしょう。
精読しながら感じた点は、一般のゴシップとは異なり、フォーダイス斑を抱えていらっしゃる方々は治療に関する欲求が大きいため記事などを細かく読んでおり、詳しい体験談を投稿した人へ多くの質問をしているという点です。
個人ブログ/掲示板の体験談で、2019年に施術を受けた方と、最近施術を受けた方がこれ以上質問を受け付けられないほど質問が多かったです。
その中でも皮脂抑制の薬を服用することで治療の経過が良かったというレビューもありましたが、これに関する私の見解も詳しく書いていきます。
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次は、皮膚科の教科書である皮膚科学6版に記載されている、皮脂腺とフォーダイス斑に関する内容です。
＜訳＞
4. 皮脂腺 Sebaceous gland
皮脂腺は脂質を生産する構造として、生後毛包の峡部と毛包漏斗の境界となる部位に上皮蕾(epithelial bud)が育って形成される。皮脂腺は手のひらと足裏を除外した身体全体の皮膚に存在し、頭皮と顔に最も多く分布している。皮脂腺は毛包と関連して発生するため、ほとんどの皮脂腺は毛包と関係しており、毛包脂腺の単位を形成する。大きな皮脂腺と関連した毛、もしくは非常に小さい場合には毛包よりも皮膚腺(sebaceous follicle)と呼ぶ方がより適切だ。口粘膜や唇の境界部(Fordyce's spot)、女性の乳輪部(Montgomery's tu-bercle)、表皮の内側(Tyson's gland)、小陰唇、瞼(Meibomian gland)は毛包と関連していない。
- 皮膚科学6版 教科書 -
Fitzpatrick's dermatology in general medicine
7th. 外国教科書
フォーダイス斑は毛、毛穴がなく
皮膚腺のみある。
つまり、唇のフォーダイス斑は毛、毛穴がない。ただ皮脂腺のみがある。(その他の正常的な皮脂腺とは異なる)
そのため、唇にある毛のない白い点が皮脂腺であるということです。
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皮脂腺は生後形成されるものであるため、唇に分布する皮脂腺も既に生まれた時に分布が決定されたということです。
幼い頃には見えなかったものが、成人になってから現れるということです。
少し理解できないのですが、元々あったものなのに、なぜ後になって現れるのでしょうか？
次の教科書の内容を見れば、少し理解できるはずです。
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＜訳＞
人の皮脂腺の発達は男性ホルモンの影響を受ける。人の皮脂生成を調節する元の機能は正確には明らかになっていない。男性ホルモンとレチノイドが皮脂腺を調節することは確実だが、それ以外の要素、例えばperoxi-some proliferator-activated receptor(PPAR)、acyl-CoA:diacylglycerol acyl transferase(DGAT)なども特定の役割を行うと推測される。
- 皮膚科学6版 教科書 -
上記の内容を見ると、皮脂腺の発達及び皮脂生成を調節するホルモンなどがあるが、思春期にニキビが大量に発生し皮脂腺増殖症が中年に多く現れるように、その分泌量が特定の時期に増えることで症状が酷くなる期間があるということです。
いつからか唇の白い斑点（白い皮脂）が目立ち始めた
＜訳＞
ウ．フォーダイス斑 Fordyce's condition(spot)
同義語
Ectopic sebaceous gland
皮脂腺が異所性で発生し、臨床的にはオレンジ色や黄色の小さな斑や丘疹が、主に唇、口粘膜、または歯茎にまで現れる。発生頻度は加齢とともに増加する。組織学的には毛包と関連しない異所性皮脂腺が粘膜境界部や口粘膜に現れる。治療は美容目的で行われ、効果が良好ではない。最近イソトレチノインの服用、二酸化炭素レーザー、トリクロロ酢酸(tri-chloroacetic acid)の局所塗布などを治療に利用する。
- 皮膚科学6版 教科書 -
食べ物のせいで、化粧品のせいで発生するのではなく、元からあった皮脂腺が身体の決められた変化によって自然と大きくなり目に見えるようになるのです。
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唇フォーダイスの治療方法は、次の記事で詳しくご紹介します。
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