世界史履修問題 | 博士課程学生の東京生活日記

世界史履修問題

今日は夕方頃に帰った挙句に夕寝(?)をしてしまったので、この時間でも眠くない。どうしたものか。

高校で世界史の履修問題が持ち上がっているようですね。
個人的な見解を言えば、
「指導要綱でその単位が高校卒業要件とされている以上、3月末までの単位取得は免れえない」と思います。

逆を言えば、その資格を得られるならば方法は何でもいいのではないかと思います。
例えば普通の学校同様にテストを行い、その全てで合格ラインを超えれば単位を出す、など。
勉強の得意な学生は、この不運なペナルティの時間を削ることができるでしょう。
前期受験に的を絞り、3月に集中的に補習を行う、という学生がいてもいいと思います。
前期のみというリスクを背負っているので、2科目を履修してきた学生も納得はするかもしれません。
政府が生徒の救済措置検討という話もありますがこれもありでしょう。正しく行われるのなら。

しかし、温情措置をとるのは感心しません。
形だけのテスト・レポートや、授業垂れ流しの実質的には自習時間、などはナンセンスです。
これは指導要綱の権威が落ちるとか不正が常態化することを恐れているのではなく、
社会科2科目習得が高校卒業程度として必須と決めたのだから、
その基準を下回って卒業資格を得ることはできない、ということです。

言うまでもないですが、この件で責められるべきは高校側だと思います。
おかしいと知りつつ指摘しなかった学生に非が全くないとは言いませんが、
システムとしてそのように組まれてしまったら抗うのはほぼ不可能かと。特に高校生くらいの子にとっては。
どういう形であれ志望校受験に直接関係ない時間を取らされるのは間違いないですので、
こんな不正を犯した高校側には責任をとってほしいですね。
授業料返還などできそうなことはありますが、
問題は「この件が一因で受験失敗してしまった学生の人生を償う方法はない」ってことでしょうか。