息子のサッカー選手としてのピークはいつなんだろうかと、ふと考える

リバプールの主力で活躍する遠藤 航選手は、31歳の今、

おそらく選手としてのピークを迎えているのではないかと思う
 

この後、今よりももっともっと、世界中で評価されるようになる可能性も

無きにしも非ずだが、
彼の歩んできた経歴や年齢からすると、チャンスをつかんでモノにした今が

まさしくピークと言えるのではなかろうか


選手権を制覇した青森山田高校の選手たち


彼らの中のどれくらいの人が、選手権の舞台が選手としてのピークだったと、

後に言うようになるのだろうか

これは、決して悲観的な目線で選手たちのピークを比較するものではない

どの舞台で活躍する選手であっても、その人のサッカー人生が

長いものであっても、短いものであっても
その人の選手としてのピークが、客観的に見てどこにあるのか、

そして、いま現在はその中でどう位置付けられるのか
それが知れたらなぁなんて思ったりする

選手としてのピークとサッカー人生のピークはまた違うものだろうし、
選手としてのピークというものが、活躍している舞台の大小や、

能力の差では計れない部分もあるだろう

オーバー40 (O 40)やそれ以上で、選手としてのピークを迎える人も

きっといるんじゃないかと思う


ネットの情報からは様々なケースを見ることができる

親子でプロを目指している子の親が書いているブログであったり
クラブチームの補欠でレギュラーを目指している子の親のブログであったり

彼らの活躍のすべてを見ることはできないし、

その結末を確認することもできないが、


小、中ずっと補欠だった子が、体の成長と共に頭角を現して高校でピークを迎えたり
成長期を迎えるのが遅く、思い描いていた活躍ができずに中学以降悩んだり、

そして、残念ながら、親が子供のサッカーに熱心なあまり、
子どもが、自身のやる気とのギャップを埋められず、

後にサッカーを辞めることになってしまう
そんな子が、小学校3、4年生までチームで無双していたところから、

5年生で有名クラブチームへ移籍したときが、実はピークだったり


サッカーだけでなく、スポーツを一生懸命にやっている全員に
それぞれの歩みがあって、そして、選手としてのピークをどこかで迎えている

そう思うと、子どもの夢の実現のために、親である自分たちが
それをサポートすべく一生懸命になることも大事なのだが、

客観的な目線で、その時その時の子どもの能力をきちんと見極めること
それが、その後の子どもの成長にも、親子関係においても大事なのではないかと
そんな風に思ったりする


話は飛ぶが、
春休みの最初に、息子がB型インフルエンザに感染してカップ戦を欠場した

結果はさておき、後日の練習のときの話

顧問の先生が

「この前の試合、XXX が休んで、チームとして大きなピンチを迎えた」

というようなことをみんなの前で言っていたという
XXX とは息子のこと

確かに、3年生が引退して以降は、他の選手がポジションを入れ替わったりする中
息子だけはずっとセンターバックに固定されていた

試合を休んだこともなく、それまでフル出場である


でも、そこまでだろうか?

2年生を含めた全員の前で言うほどか

サッカー部の顧問としては地域では定評のある定年間近の先生だ
実績があり、指導を見ていてもモチベーターとして優秀な側面が見て取れる


きっと、あえて言っているのだろう

2年生の前で、1年生である息子をあえて持ち上げるようなことをしたとき、
2年生がどう感じるか、それも計算に入れたうえでの発言なのだろう

そもそも、息子は、そこまで上手くはない
みんなの前で言われるほどには上手くないのだ

1年生では中心的存在であるのは確かだが、人前では引っ込み思案で、寡黙なタイプ
同学年では自分がチームを引っ張っていくという自覚がないし、自信もあまりない

顧問はきっと、息子に足りていないキャプテンシーの部分を刺激したかったのだろう

新人戦では、本人は死ぬほど嫌だと言っている PK戦のキッカーを
1年生でただ一人任された

そういったこともあってか、最近、少しずつではあるが、

息子の姿勢にも変化があるように感じる


クラブチームと部活を比較したとき、
部活は指導者が固定されないので、当たり外れがあるというようなことをよく聞くが

息子は部活動で良い指導者に恵まれたと思う


高校になってサッカーをするかどうかは分からないし、
サッカーを続ける選択をしたとしても、

クラブチームからも人が集まってくる高校サッカーでは
今のようにはいかないだろう


ジュニア時代は少年団で負け続け、

昨年の部活 Bチームでも、リーグ戦で 3年生相手に負け続け、
そして、今シーズンは Aチームでまた厳しい戦いが予想される

それでも息子はいま、選手としてのピークとなるかもしれない時期を迎えている
チームメイトに信頼され、顧問に信頼され、一皮むけようとしている

息子の選手としてのピークになるかもしれない今の活躍を
精一杯サポートしたいと思う今日この頃なのでした