僕は中学高校と山岳部に所属しておりました。




当山岳部では、一年で約10山ほど登ります。




1年たつと、部員はそれぞれの山を割り当てられ、その記録&感想を書きます。




それらをまとめたものが『雲海』です。




ふと思い出したので、回想録として綴ってみようと思います。




正直、生産性ゼロの何でもないブログになるかと思いますが・・・




~天狗・乳~


『たしか中学3年の春山だったか・・・  天狗と乳(にゅう)に登りに行った。


山名からして余裕の山だと直感した。


また、春山は雪は積もっているものの、冬山ほど寒くなく、吹雪も突風もあまりない。


しかし、雪解けの時期ということで、雪崩には要注意だ。


そして入山当日。電車の中はみんなでUNOをやりながらわいわい。


が、その後登山道までのタクシーはみな憂鬱。


そう、部員の8割は山嫌いだ。もちろん自分もその中の一人だ。


理由は単純。登山は半端なくキツイからだ。


ただ、愉快な仲間とアホになることだけが楽しかった。


午前10時(くらい)登山道到着。


春山の装備は一人約30キロ。はっきり言って冗談じゃない。


ヘコヘコのパッキングをしてしまうともう終わりだ。


体力は無駄に削られ、背中を大いに痛め、最悪灯油漏れなんてこともあった。


部員の長○は、朝食のパンが灯油パンになっていたことがあった。食えたもんじゃない。


てな感じでテント場へ向けザクザクと登山道を突き進む。


登山中、最初の1時間はとにかくキツイ。脚はパンパンになり、汗が滝のように流れる。


しかしその後はたいてい部員の誰かがバテるので、体力を回復させるチャンスがやってくる。


この山でも誰かバテたと思う。ありがとうその誰か。ちなみに顧問はバテた者にキレる。


午後3時(くらい)テント場到着。


だいたいテントは3つだ。それぞれのボスのところへ行き、テントを張る。


自分はヘコ増テントだった。ヘコ増は1つ上の先輩だ。中でも特に山嫌い部員はヘコ増テントが大好きだ。


飯はテントごと中で食うのだが、山は過酷ゆえ食欲を削がれる。朝飯なんてろくにのどを通らない。


顧問テントでは完食が当たり前。おかわりなんて余計なことを強要させられることもある。小さな地獄だ。


ヘコ増テントでは持ち帰りOK。もちろん顧問にバレればブッ飛ばされる。


入山初日のヘコ増のやる気の無さは別格だ。しかし同等以上の丸○という部員も同じテントだった。


ヘコ増と丸○という2トップのおかげか、非常に快適なテント生活だった。夜は「どうすれば2泊3日の春山合宿を1泊2日にできるか」という議論で盛り上がった。


寝ないとアタックなどやってられないのでしぶしぶ寝た。


初日終了。