土曜日に床屋へ行った。
めっきり頭に生えるものが薄くなってしまい、3ヵ月に1回ほどしか行かない。
まあ、正直言うと毛がある時も、そんなもんだったのだが、
床屋の亭主は、もう80歳を過ぎているが、かくしゃくとしている。
亭主は、漬け物を漬けることが趣味で、それも依然は度を越していた。
さすがに大根を漬けるための、
樽を洗ったり重しをのせたり、できなくなりやめたが、
漬けた大根をタクシーを頼んで、知り合いのところへ配ってい大量だった。
今日も「なす持ってく?」という言葉に二つ返事で、頂いてきた。
ちょっとしょっぱいが、いい色に漬かっている。
まあ、そんな元気な床屋の亭主もいれば、
私の中学のときの理髪店の同級生は、先日あっけなく脳卒中で逝った。
彼は、結構な遊び人で、漬け物好きの亭主ともゴルフに行っていたし、
鮨屋の、大将ともよく麻雀をしていたそうだ。
テニスも好きで、よくやっていた。
ちょっと私には羨ましい、遊びの達人ではあった。
消極的自殺願望が多少あるので、逝き方もちょっと羨ましい。
葬儀に参列した友人の話では、
亡くなる少し前、散髪してもらったのを奥さんがみて、
ちょっと下手になったんじゃない、と言ったそうだ。
何らかの前兆というものはあったようだ。