あの日からずっと心に空いていた大きな大きな穴。
開催発表からずっとあった不安。
昨日の武道館はそんな私に嫌というほど現実を突きつけてきたけれど、同時に今まで抱えていた鬱々とした感情を優しく包み込んでくれもしたライブでした。
まだまだ心の整理がついていないけれど、感じた事を忘れないうちに、感想を書きます。
これはレポなんて呼べた代物じゃないし、ずっと泣いてたからうろ覚えな部分やニュアンス違う部分も多いかもしれないので、あくまで私個人の曖昧な備忘録として読んでもらえればと思います。
また、イマスタやゆたブロ、会報に関してもちょっとだけ触れているのでご注意ください。
2023年 12月29日。
バクチク現象。
毎年恒例の武道館を、こんなにも複雑な心境で迎えた事はなかったよ。
物販の為に午前中から会場へ。
無事ブランケットも買えたので、ツアトラ見に行く。
今日もピカピカだね。
全国を回って来たね。お疲れ様。
夕方になり、先輩と合流して会場内へ。
2階席だったんだけど、ステージがよく見える場所。
ステージ上にはいつものようにメンバーのセットが組まれている。
ひとつだけ違うのは、真ん中にスタンドマイクがない事。
それを見たら胸が苦しくなった。
ああ、やっぱりいないのか
嫌でもそれが分かってしまったから。
(今となっては、下手にマイクを置いていなくて良かったと思ってる)
いつもと違う緊張感と、消えない不安を抱えた状態のままライブが始まる。
メンバーが定位置につき、久々に聴くイントロと「さあ始めよう!」という今井さんの言葉と共に疾風のブレードランナーがはじまったこの瞬間を、私はきっと忘れない。
聴こえる、大好きな歌声。
何も置かれていなかった場所に当たるスポットライト。
スクリーンに映し出される、大好きな人 櫻井敦司の姿。
先輩や周りの人には申し訳なかったけど、本当に声を出して泣いてしまった。
声はするのに、姿がない。
この2ヶ月、ターポリンを書きに行った時や献花式に行った時に「あっちゃんはもういない」と感じたし自分にもそう言い聞かせていたはずなのに。
それなのにステージに彼の姿が見えない事が何よりもショックで。
同時に、本当にもういないのだ、と嫌でも分からせられた。
スクリーンがいつものように縦割り5分割された時、真ん中だけ真っ暗なのは、当然なのだけれど、それでもとても悲しかった。
B-TトレインやFUTURE SONGの時点で、メンバーが前に進もうとしているのもよく伝わってきた。
今回のセトリは恐らくバクチク現象用に作り直したのかな………でも、愛しのロック・スターは間違いなくあっちゃんが元々選んでいたセトリだよね。
あっちゃん、武道館でやりたいものがあるって言ってたもんね。きっとこれだったのだと思う。
スクリーンに映る、あっちゃんと、ISSAYさん。
本当に美しい人たち。
どうしてもう2人ともいないのだろう。
ただひたすらに悲しくて、やっぱり泣いていた。
しかもその後が、さくらって…………。
武道館の天井に投影される桜に、散っていく花びらに、胸が締め付けられた。
そして私の大好きな、ROMANCE。
この曲で泣いたことなかったのに。
大好きな歌なのに、涙が全然止まってくれなかった。
メメモリではちゃんとあっちゃんがメンバー紹介してくれて………。
自分の紹介のときだけ早口になったり声ちっちゃめになる、そんなかわいいあっちゃんが好きだよ。
終盤、ユータがマイクを持って話し始めました。
涙声で、時にタオルで涙を拭いながら。
あっちゃんの訃報が発表されてから更新されたブログで、涙がずっと止まらないと言っていたユータ。
そんな彼がトップバッターとなって今後の事を話してくれたのがもうね……
続いたアニイは、「不良だった弟がこんな立派なこと言えるようになって…」って始めてくれて、会場がフフって笑ってちょっと和んだ。
こういうところ、ほんとに優しいお兄ちゃんだなと思う。
けどアニイも話してる最中、何度か声を詰まらせたり、震え声になったりしてたのが辛かった…
ヒデさんは、優しい声で「(武道館当日まで)不安だったよね?」って聞いてくれて。
うちらよりもっと辛いしもっと悲しいはずなのに。
最後に一緒に作ったのがイカロスなの、勘弁してくれって言ってたのに、こちらを気遣ってくれるのがヒデさんの人柄出てて素敵だった。
でもこんなかたちでそれを改めて感じたくはなかったよ………。
3人が話している間、いつもと変わらず、どこか気だるげそうな感じで椅子に座っていた今井さん。
インスタで、ずっとあっちゃんの横で弾いていたかったと言っていた今井さん。
そんな彼の「人生は容赦ねえなあ」「なに死んでんだよ、なあ?」という言葉は、本当に辛かった。
そして、今井さんが「死」という言葉を使ったことで、本当にもう、あっちゃんはいないのだと突きつけられた。
発表以来、みんななんとなく避けてきた言葉。
それを言ってしまったら、変な話だけどあっちゃんがいないという事実を認めなくてはいけなくなってしまうと思っていたから。
それをあえてこの場で言ったのは、私達はもちろん、今井さん達自身も認めて進まなくてはならないと思ったからなのかなと感じた。
「(あっちゃんを想って)悲しんでもいい、号泣してもいい。
でも、苦しまないでください。」