湊 かなえ作品です。
暗いです。
暗いです。
判っていました。
暗い気持ちの時には、中々手が出せません。
しかし、本作品は「告白」の救いようのない最後とは少々違っていました。
高級住宅街のある家族に起きた殺人事件。
残された家族。向いに住んでいる家族。各々の視点から事件は徐々に真相が明らかになっていきます。
一気読みでした。
本作品には人間の「ずるさ」が描かれています。
都合の悪い事が起こると、それを見なかった事にしたり、
人のせいにしたりと。
家族というテーマ―を中心としながら、人間の「ずるさ」の所を実に表現しています。
これで、湊作品は3作目ですが、一番お勧めできるかな。
と思います。