奥田 英郎の「無理」を読んで。
500ページを超える長編です。
物語は何処にでもある東北地方の疲弊し発展の見込みのない地方都市に暮らす5人を描いております。
大学入試を控えて東京に憧れている女子高生
詐欺同様の手口で、漏電防止器を売りつける元暴走族
生活保護担当の公務員
市議会議員
ショッピングモールの保安員
5人ともやること成す事うまくいかずに人生の坂を転がり落ちていって、救いようのない不満話が交互に、そして同時並行に進んでいきます。
読んでいて、気が滅入ります。
怖いみたさに一気読みしましたが、結末はあまりに中途半端で「え?」と言う感じで終わります。