私は毎年悩んでいることがありまして
それが「昔買った浴衣をどうしたら良いか分からない」ということです
７年前、呉服店から浴衣を購入しました
一言さんお断りのお店でしたが、知人の伝手で運良く入店出来ました
特に買う気もなかったのですが「入れるもんなら入ってみたい」という好奇心が勝りました
初めて入る大きな店舗内にずらっと並ぶ着物や浴衣の色鮮やかな光景に、当時とても胸躍りました
しかし流石呉服店
割と無造作に置かれた帯や着物の金額がサラッと何十万と書かれていました
浴衣も５～１０万円前後
恐ろしくなってガタガタしていたのですが、その中で「このブランドはもうすぐ廃業するから売り切りたい」「ここの在庫は１万円で良い」と店主に言われました
「この『みつこ』というブランド、上品で私も好きだわ」「廃業なんてもったいない」と知人
そう言われるとなんだか浴衣が欲しくなってくる
残り２０着未満だったみつこブランドの浴衣
元値が５万円のものが１万円、これはお得じゃないか？
大手ショッピングモールの浴衣は値段半分でペラペラで柄も似たり寄ったり
だけどここのは麻の生地もしっかりしていて色合いも品が良い
↑実際の色合いはもっと綺麗なくすみピンク
そもそも謎の「みつこ」ブランド
みつこブランドは柄に遊び心があって定番模様よりも面白い柄が多かったのを覚えています
クリーム色の記事に♪と緑の模様とか、大胆な黒地に赤の大柄なバラとか
めちゃくちゃ迷って「でもこれが一番上品で可愛いなあ」とくすみピンクと蘭の模様を気に入りました
そんな訳で私は浴衣一式を購入
帯は私が浴衣初心者なのを見越して試着用で使っていたものを無償で頂き、下駄も在庫処分したいとそのままおまけで付けてくれた
知人パワーも大きかったと思う
それなのにあれから一度も着なかったのである
絹の帯紐もあるというのに
「手元に浴衣があれば浴衣を着る機会に恵まれるのではないか？」そんな気がしたが、そんな華やかなイベントが訪れることもなく今やタンスの肥やしである
今後の人生で着る機会はあるのかもしれないけれど昔は自分も若かったこともあり、フェミニンな柄が今の年齢的にネックになっていること
そして昔は髪がロングだったのが今や刈り上げツーブロックになっている、ということが問題です
今後もっと年齢を重ねてこの浴衣、着れるのか？
刈り上げツーブロックを生涯続ける気満々でピンクって…
そう思うと「手放した方が浴衣も喜ぶのでは？」と思い始めています
しかし、調べてみたけど「浴衣の買い取り店がない！！！」
着物の買い取りは数多あれど、浴衣はシーズンごとに使い捨て感覚と言うか、絹でもない限り取り扱ってない！という状態
ならばリサイクルショップに持って行っても良いけどそこで「あ？浴衣？そんなら５００円な」と言われたらショックで立ち直れない
決してこの浴衣が嫌いとか飽きたから手放したい訳じゃない
自分に似合わないだろう、このまま着ないだろうと思って致し方なく手放すのだ
そんな葛藤があり、私はこの７年間たまに陰干しするたびに眺めている
「やっぱり柄が上品で可愛いよねー」「でもこのままクローゼット入れっぱは浴衣が可哀想だよな」
そんなことを思いながら今年も眺めては思い悩んでいます
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