生きていると、色々な事が起こる
良い事も悪い事も、色んな事が毎日を彩っていく
目を背けたい過去もあるし、見たくない現実もある
未来を夢想しようとしても、必ずしもそこに見出すべき希望がない場合もある
それでも、夜眠って朝が来れば
どうしようもないほどに光に溢れた「明日」がやってくる
光は必ずしも優しくはない
朝日がいつも希望を連れてくるとは限らない
過去に縋りたい人間だっている
闇の中に安息を求める人間もいる
前を向いて生きるのは簡単な事ではない
輝ける過去は、遠ざかれば遠ざかるほどその輝きを増してしまう
それでも、時間を巻き戻す事は出来ないから
日々が過去と現在の間を埋めて、時の流れを実感させていく
生きるっていうのはとても苦しい
それでも、僕らの世界は閉じはしない
生きている限りは、この世界の中で泳いでいくしかない
それを仮に自ら閉ざしたとして
0に希望はあるだろうか?
ほんのわずかであっても、現在より少しでも、1でも2でも良い
希望を想像出来るこの苦痛にまみれた世界の方が、0となる世界より幾分か良いのではないか
もしかしたら、今より更に凄惨な未来かも知れない
今より良くなる保証なんてどこにもないが
それでも、可能性を信じて生きて往く方が、良いんじゃないかと僕は思う
僅かな希望を信じながら、どうか
生きていってほしいと思う
遠ざかっていく過去の人や、終わってしまった愛にも、すべてに等しく
僅かでも幸ある未来が訪れますように
Clef Doll
Shion