国際アピール
Appel international à tous les universitaires
http://math.univ-lyon1.fr/appel/
フランスの大学は無期限ストライキに入った
・独立性をもたず不安定な非常勤教員と入れ替えるために、常勤教員のポストは劇的に減らされようとしている。
我々、全ての国の大学関係者および研究者は、ここに、世界各地でおしつけられてきた(そして今日もおしつけられようとしている)官僚主義的で金銭至上主義的で危険な方策を見いだす。
以上の理由から、我々は、フランスの大学関係者と連帯する。『百科全書』、ヴォルテールやルソー、更に「人権宣言」を生んだ国において、教育と研究が一種の商売に貶められ、諸々の権力の恣意に左右されることになるとすれば、そこで脅かされるのは全世界の自由である。
是等の新たな状況を強いる諸々の圧力が、一気に押し寄せて来ている。我々の存在価値を守る為には、我々はこれまで以上に、そしてこれら諸勢力以上に団結しなければならない。それゆえ、我々は、大学関係者たちに対して、この様に広められつつある、如何なる時代の人文主義的知識人も、誰一人として味方しなかったこの偏流に直面する今日、政治的、哲学的、あるいは宗教的な立場の違いを越えて団結することを訴える。
(以上,国際アピールからの引用)---------------
基本的には「大学教育および研究の水準を上げるために規制を緩和し、競争原理を導入する」という、いわゆるアングロサクソン的新自由主義の流れに棹差した大学改革が進められています。これは、日本でなされた国立大学法人化をはじめとする現行大学改革政策と、ほぼ軌を一にするものです。現在、現・高等教育担当大臣の名をとった「ペクレス改革」とよばれるデクレ案の是非がひとつの政治的社会的な争点となっています。
つい先日の2月5日には、大学教員と学生による反ペクレス改革デモが各地で実施されました。また、来る10日には、パリで大規模なストが予定されています。そして、このたび、反対運動の一環として、リヨン第1大学数学科教員をはじめとする教員による国際アピール&署名運動が始まりました。
下記URLでは,趣旨に賛同していただける方のネット署名を募っております。
→ http://math.univ-lyon1.fr/appel/spip.php?article10