内容がどうこういっても、結局勝ち負けが決するのは得点と失点。
2017シーズン、カルロス新体制発足前のレノファが勝てていない原因を得点/失点から見てみます。
【得点数】
2015シーズン(39試合):96得点(1試合あたり2.46)
2016シーズン(42試合):55得点(1試合あたり1.31)
2017シーズン(17試合):13得点(1試合あたり0.76)
2015年の1試合あたり2.46は別格としても、今年は昨年の6割しか取れていない。
【失点数】
2015シーズン(39試合):36失点(1試合あたり0.92)
2016シーズン(42試合):63失点(1試合あたり1.50)
2017シーズン(17試合):25失点(1試合あたり1.47)
今年の失点ペースは昨年とほぼ変わらない。
これらのことから「点が取れないなー」という印象通り、データ的にも「得点の少なさ」が昨年より勝てない原因と言えそうです。
次は、得失点パターンについて。
【得点パターンの上位ランク】
2015シーズン
①ショートパスから:17点(18%)
②セットプレーから:16点(17%)
②クロスから:16点(17%)
④スルーパスから:12点(13%)
⑤PK:11点(11%)
⑤その他:11点(11%)
2016シーズン
①セットプレーから:11点(20%)
②クロスから:9点(16%)
②スルーパスから:9点(16%)
④ショートパスから:8点(15%)
⑤その他:7点(13%)
昨シーズンまでは、セットプレー、クロス、ショートパス、スルーパスの割合が同じくらいで、多彩なパターンで得点を重ねていたことが分かります。
2017シーズン(17節まで)
①セットプレーから:3点(23%)
②その他:3点(23%)
③PK:2点(15%)
③こぼれ球から:2点(15%)
残りはクロスから、ショートパスから、ドリブルからが各1点(8%)
一方で今シーズンは(総得点が少ないので割合としては何とも言い難いところはありますが)、クロス、ショートパス、スルーパスからの得点が少なく、パスサッカーの流れの中からの結果がなかなか出ていない様子がデータにも表れていますね。
勝敗のカギを握るのは得点なので、「レノファスタイルは継続する」「攻撃のスピードを上げる」と言っていたカルロス新監督が、今後どのような展開で攻めてくれるのか、期待しましょう!
最期に、失点パターンを。
【失点パターン上位ランク】
2015シーズン
①セットプレーから:10失点(28%)
②ショートパスから:6失点(17%)
③クロスから:5失点(14%)
④ドリブルから:4失点(11%)
⑤スルーパスから:3失点(8%)
⑤その他:3失点(8%)
2016シーズン
①セットプレーから:22失点(35%)
②クロスから:8失点(13%)
③スルーパスから:6失点(10%)
③ショートパスから:6失点(10%)
③その他:6失点(10%)
2017シーズン(17節まで)
①セットプレーから:12失点(48%)
②PK:5失点(20%)
③クロスから:2失点(8%)
④ショートパスから:2失点(8%)
④その他:2失点(8%)
2016シーズンからのセットプレーの弱さはあいかわらず・・・さらに今年はPKも献上。
一方でスルーパス、クロス、ショートパスなどからの失点は減少していると言えます!
PKはハンドやビミョーな判定が多かったし、セットプレーも17節のゾーンディフェンスに見られるように改善の兆しが…これらは比較的守備の修正がしやすい部分ではないでしょうか?
社長も新監督もポゼッションパスサッカーの攻撃的スタイルを継続すると言いながら、守備を課題にあげてました。
ここからは主観的意見ですが、昨年後半くらいからレノファは「先制点を与えないこと」がテーマだったのではないか?と見ています。
J2では先制されて守りに入られると、自慢のパスサッカーがなかなか通用しなくなるので、レノファの強みを活かしたゲームメークには「先制されないこと」が欠かせない。
しかも守備がズタズタに崩されてる訳ではなく、セットプレーでそれを許すというのはあまりにもったいない。
社長や新監督が守備を第1の課題(監督交代の理由でもある)に上げたのは、「先制されないこと」がレノファらしいサッカーをするための前提であり、それを克服することに大いなる可能性と勝機(6位を狙う)を見出しているからだと思うのです。
アルゼンチンのサッカーは「まず守備ありき」と言います。(南米マニアの都並敏史氏)
これからカルロス新監督が守備のベースを導入してくれることで、レノファの攻撃的サッカーが花開くに違いない!期待は高まるばかりです。
※データの出典はFootball Lab(http://www.football-lab.jp/)より