契約内容うろ覚え… そんな保険は見直し候補
私が大手生命保険会社の営業担当者だったころ、生命保険料の「控除証明書」がお客様のもとに届く秋口から年末調整までの2~3カ月間はビジネスチャンスが作りやすい時期でした。訪問先で、それまで接点がなかった方にも「控除証明書は届きましたか? 契約は1本だけですか? 年間保険料はどれくらいでしたか?」と話しかけることで、保険を見直してもらえるきっかけになったからです。
お客様がどの程度、契約内容を把握しているかは、おおまかに言うと
(1)配偶者に任せているなど、契約者本人が一切関知していない
(2)保険料はともかく、契約内容は分かっていない
(3)契約内容を自分に都合がいいように記憶している
(4)ちゃんと正確に説明できる――
の4パターンに分けられました。データを残しているわけではないのであくまで印象ですが、(2)が圧倒的多数で8割強を占め、次いで(1)と(3)が合わせて2割弱。(4)は数人にすぎませんでした。
(3)は具体的にどういうケースかというと、例えば40代の方が「年間15万円くらい払っていて、保険金額は3000万円程度。保障が続く期間は……一生だったと思うよ。そう終身保険」とおっしゃるような場合です。
一生涯続く3000万円の保障を確保するには、金利が高かった時期の契約でも、お客様は総額で少なくとも1500万円位の保険料を払うと想像されます。30年間で払うとしても年間保険料は50万円ほどになるはず。「大きな保障がずっと続くという認識には、お客様の願望が入っている、おそらく10年くらいで更新される保険に加入中なのだろう」と見当がつき、「遠からず保険料が値上がりするかもしれませんから、確認しませんか?」といった展開に持ち込むことができていたものです。
いずれにしても、年間10万円単位の保険料を払っている方が少なくないなか、契約内容をご存じない方が圧倒的多数という状況でした。
とはいえ、私は「読者の皆様は大丈夫でしょうか? しっかりと契約内容を把握しておいてください」と言うつもりはありません。むしろ「随時、書面等で内容を再確認しなければならないような契約が、本当に必要なのでしょうか?」と問いかけたいのです。本来そういうものではないだろう、と考えるからです。
実際、加入中の保険について自分でちゃんと説明できるお客様に共通しているのは、機能がせいぜい2つくらいしかない保険に加入なさっていることです。「60歳までに万が一のことがあったら、毎月20万円が家族に支払われます」「入院したら1日に1万円、手術の時に20万円支払われます」などと説明される保険です。
一方、「安くない保険料を払い続けているのに、内容は分かっていません」とおっしゃる方々の保険は、仕組みが複雑でコストパフォーマンスに難があることが少なくありません。
このコラムでたびたび触れている通り、保険会社の人が愛用しているのは一定期間、万が一に備えることができる(勤務先の)「団体保険」です。ほとんど一言で語れる保険です。皆さんもいま一度、保険会社の人たちの加入法を参考に、「自分で内容を語れるくらい、分かりやすい契約」への見直しを検討されてはいかがでしょうか。
最後に、主な保険商品の値段(保険料払い込み総額)をまとめておきます。概算とはいえ、大きな買い物であることが分かっていただけるかと思います。

お客様がどの程度、契約内容を把握しているかは、おおまかに言うと
(1)配偶者に任せているなど、契約者本人が一切関知していない
(2)保険料はともかく、契約内容は分かっていない
(3)契約内容を自分に都合がいいように記憶している
(4)ちゃんと正確に説明できる――
の4パターンに分けられました。データを残しているわけではないのであくまで印象ですが、(2)が圧倒的多数で8割強を占め、次いで(1)と(3)が合わせて2割弱。(4)は数人にすぎませんでした。
(3)は具体的にどういうケースかというと、例えば40代の方が「年間15万円くらい払っていて、保険金額は3000万円程度。保障が続く期間は……一生だったと思うよ。そう終身保険」とおっしゃるような場合です。
一生涯続く3000万円の保障を確保するには、金利が高かった時期の契約でも、お客様は総額で少なくとも1500万円位の保険料を払うと想像されます。30年間で払うとしても年間保険料は50万円ほどになるはず。「大きな保障がずっと続くという認識には、お客様の願望が入っている、おそらく10年くらいで更新される保険に加入中なのだろう」と見当がつき、「遠からず保険料が値上がりするかもしれませんから、確認しませんか?」といった展開に持ち込むことができていたものです。
いずれにしても、年間10万円単位の保険料を払っている方が少なくないなか、契約内容をご存じない方が圧倒的多数という状況でした。
とはいえ、私は「読者の皆様は大丈夫でしょうか? しっかりと契約内容を把握しておいてください」と言うつもりはありません。むしろ「随時、書面等で内容を再確認しなければならないような契約が、本当に必要なのでしょうか?」と問いかけたいのです。本来そういうものではないだろう、と考えるからです。
実際、加入中の保険について自分でちゃんと説明できるお客様に共通しているのは、機能がせいぜい2つくらいしかない保険に加入なさっていることです。「60歳までに万が一のことがあったら、毎月20万円が家族に支払われます」「入院したら1日に1万円、手術の時に20万円支払われます」などと説明される保険です。
一方、「安くない保険料を払い続けているのに、内容は分かっていません」とおっしゃる方々の保険は、仕組みが複雑でコストパフォーマンスに難があることが少なくありません。
このコラムでたびたび触れている通り、保険会社の人が愛用しているのは一定期間、万が一に備えることができる(勤務先の)「団体保険」です。ほとんど一言で語れる保険です。皆さんもいま一度、保険会社の人たちの加入法を参考に、「自分で内容を語れるくらい、分かりやすい契約」への見直しを検討されてはいかがでしょうか。
最後に、主な保険商品の値段(保険料払い込み総額)をまとめておきます。概算とはいえ、大きな買い物であることが分かっていただけるかと思います。
