年代別最適保険の選び方、20代は定期医療保険に注目 | あなたの保険大丈夫ですか?将来の年金支給額知ってますか?直ぐに計算出来ますよ

年代別最適保険の選び方、20代は定期医療保険に注目

 就職して間もない一人暮らしの20代と、子供の教育費や住宅ローンの負担を抱える40代では、自分や家族の生活を脅かすリスクは異なります。そのため、リスクに備える保険のタイプが違うだけでなく、保険でどこまでカバーすべきかも変わってきます。では、家族構成などが変わっていく中で、年代によってどのような保険を選んでいくべきなのでしょうか。今回は、まず20代の保険について解説します。20代の場合、貯金が不十分な間は保険で病気や事故への備えをしておいた方がよさそうです。

 子供が生まれたら学資保険、がんが心配だからがん保険、妻へ愛をこめて多額の死亡保険……。そんなふうに複数の保険に入ったままの人がいるなら、いま一度「自分が抱えている家族リスク」を考えてみよう。家族リスクとは、自分や家族の年齢と、その人数などによる万が一のリスクだ。

 例えば、30代の働き盛りの時期は、扶養する家族がいれば「死亡・大病リスク」があり、40代で住宅ローンや教育費がかさむ時期は、「支出増大リスク」に合った形の保険がある。

 一方、20代にとってのリスクは、「低収入リスク」だ。給料がまだそれほど高くなく、まとまった貯蓄ができる前に病気やけがをすると、治療費が問題になる。こうした事態に備えるために、保険に入ることは一つの選択肢となる。

 もちろん、「貯蓄があれば保険は不要」とファイナンシャルリサーチ代表の深野康彦さんは言う。その言葉通り、深野さん個人は、一家の大黒柱でありながら保険に入っていない。そんな深野さんでも入る意味があると考えるのは、定期医療保険。自身も独立開業した際に利用したという。

 「開業資金にお金を使ってしまったため、事業が軌道に乗ってお金がたまるまでの間に、事故や病気など万一のことがあったときの備えとして入った」(深野さん)。貯金ができると、その定期医療保険も解約してしまった。今は「メーンバンクの定期預金口座に絶対触らないお金を置いておき、それをもしものときの医療保険代わりと位置付けている」。

 深野さんの考えでは、目安として「預貯金が100万円たまったら、医療保険は不要」と言う。それが“自分医療保険”と同じ役割を果たすからだ。

 保険ジャーナリストの後田亨さんも、深野さんと同じ金額を目安に挙げる。「最近、社会人になった親戚に『早くお金をためて、医療保険には入らずに済ませよう』と話した」そうだ。

 100万円程度を目安とするのには理由がある。医療機関や薬局の窓口で支払った額が暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その分を支給する高額療養費制度があるためだ。

 例えば、100万円の医療費で窓口の負担(3割)が30万円かかる場合、標準的な収入ならば実際の自己負担の上限額は月8万7430円となる。窓口で支払った額との差21万2570円は2年以内に申請すれば戻ってくる。100万円程度の預貯金があれば、それを使って窓口での自己負担額を払っておき、後で取り戻すことができる。

 ただし、深野さんが先に挙げたように、独立開業したばかりのように預貯金がない状態のときは、定期医療保険に入っておいた方が安心だ。例えば20代の新入社員は、まだ収入が少ない上、預貯金もほとんどない。

 「入社翌日に事故に遭う可能性もある。事故や病気はお金がたまるまで待ってくれないから、保険に入ると考えてほしい。しかし、くれぐれも、不安をふくらませて不要な保障をつけないでください」(深野さん)。

■お金がたまるまではシンプルな「定期医療保険」で備える

 深野さんと後田さんが強調するのは、「医療保険はあくまでもお金がたまるまでの一時的なもの。だから保険期間は終身ではなく定期でよい」ということ。保障内容も無駄に厚くせずシンプルなものを薦める。

シンプルな定期医療保険の例(なお「入院保障2型」は、居住する都道府県で取り扱いがあるか確認してください。例えば埼玉県、山梨県、福井県、徳島県、愛媛県、高知県などでは取り扱いがありません)

 「無駄な保障は不要と割り切れるなら共済」(深野さん)、「都道府県民共済の『入院保障2型』はコストパフォーマンスが高い」(後田さん)。満18~64歳の現役世代で健康な人が加入でき、月2000円の掛け金で20代なら入院時1日当たり1万円と分かりやすい。手術の際には、保険診療の点数に応じた金額(2.5万円、5万円、10万円)が支払われる。

 死亡や重度障害時の保険金は安いが「生命保険は子供ができるまで不要」(深野さん)という観点から、シングルや子供がいない共働き夫婦なら、この部分を厚くしない方がよいだろう。保険料を安く抑えて、貯蓄におカネを回す方がよいからだ。

■がん特約などもつけられる

 20代向けという意味で民間の定期医療保険の中で低コストなのはまず、「『カチッと医療』」(後田さん)。こちらは基本保障のみに絞ると、保険料月額は1500円台(25歳男性の場合)となる。入院1日につき1万円、手術1回につき10万円と保障内容も分かりやすい。

 「それから『じぶんへの保険プラス』も利用しやすいでしょう」(後田さん)。こちらは入院を伴う医療費について、自己負担相当額(外来療養は自己負担相当額の半分)を補てんする保険。

 また、がん治療給付金として100万円、さらに先進医療給付金も付いていて、自己資金での対応が難しい事態に備えられる。保険料月額も1309円(25歳男性)と安い。

 「カチッと医療」も「じぶんへの保険プラス」も保険会社のウェブサイトで保険料を計算できる。貯蓄が殖えるまで保険料を抑えたい20代に向いている。