保険ビンボーを避ける3つの方法
「『保険貧乏』って言うんでしょうね……」。先日、お会いした30代の主婦の方が自嘲的におっしゃいました。
世帯年収が500万円程度に対し、年間保険料は60万円近くに達していて、キャッシュフローが厳しくなっているとのことです。
時々、同じような問題を抱えていらっしゃる方にお会いしますが、
1.「戻ってくるお金」にこだわらない
2.「気持ちの問題」と「お金の問題」を分ける
3.「売り手」に相談しない
――の3点を意識なさっては、と思います。
まず、保険料負担の重さを訴える方には、「『掛け捨て』には抵抗があって……」とおっしゃる方が少なくありません。
「掛け捨て」の保険とは、俗に、中途解約しても払い戻されるお金はゼロか、あったとしてもわずかなもので、保険期間が終わった後の払い戻し金はない保険のことを指します。
逆に、「掛け捨てではない保険」は、不測の事態に備える保険料と満期金などのために積み立てられる保険料を同時に払い込む仕組みなので、中途解約時、あるいは保険料の払い込みや保障期間の満了時に、相当額の満期金や払戻金があるわけです。
今回、ご相談を受けた方も表のように「戻ってくるお金」がある保険に加入なさっています。
加入中の保険 主な保障内容 保険料
夫
平準定期保険(解約返戻金あり)
終身医療保険(解約返戻金あり)
終身保険
3000万円(20年)
日額1万円
300万円
9330円
1万2860円
6621円
妻
終身保険
終身医療保険(生存給付金付き)
500万円
日額1万円
1万555円
8641円
計4万8007円
払い戻しされるお金は、積立部分に充当された保険料ですから、もとはと言えばお客様のお金です。また、近年は積立利率も低いので、キャッシュフローを改善したい向きはこだわらないことが重要です。
とはいえ、現実には「将来、戻ってくるお金があると思うと、つい『掛け捨て』でない保険を選んでしまう」「中途解約では満期と比べて払い戻し率が低いので、やめられない」とおっしゃる方も多いものです。
そこで「気持ちの問題」と「お金の問題」を分けて考える必要性を強調したいと思います。
先の表でも、子供が自立するまで20年間、世帯主の万が一に備えるといった「保険以外での対応が難しいこと」に利用目的を絞ると、残るのは平準定期保険だけです。その他の契約をカットすると、毎月4万円近いお金が自由に使えるようになります。
……と、こんな発言をすると「たとえば『医療保険』を解約した直後に長期入院するようなことになったら、あなたに責任が取れるのか?」などと反発されることもあります。
しかし、今日・明日の入院が気になるのであれば、1年更新の都道府県民共済を利用する手もあります。さらに、中途解約時の払戻金に絡む「得した感覚」(?)などを「気持ちの問題」と割り切ることができれば、その分、家計は楽になるはずなのです。
ところが、お客様が想像しうる様々なリスクに対して、できるだけ幅広く、長期間の備えを促すことで、収入が増える人たちがいます。他ならぬ保険の売り手です。
保険料に対する掛け率で報酬が決まる場合、料金負担を抑えたい消費者とは、利益相反と言えなくもない関係にあります。
実際「必要な保険しかすすめない」ことに徹している営業担当者がいる一方、「できる限り多額の保険料を払ってもらうのが仕事」と断言する者もいます。
正直、私も、大手生保在籍当時、対人交渉術に目覚めた気がした一時期には、販売目標の達成に快感を覚えたことがあります。
それでも今は、「有料相談」の普及が望ましいと考えています。消費者の相談相手が販売手数料に依存している構図は、不自然だと感じるからです。
いずれにしても、「保険貧乏」については予防も脱出も可能だ、とまとめておきます。収入増に頼らないで済むところも大きなポイントではないでしょうか。
世帯年収が500万円程度に対し、年間保険料は60万円近くに達していて、キャッシュフローが厳しくなっているとのことです。
時々、同じような問題を抱えていらっしゃる方にお会いしますが、
1.「戻ってくるお金」にこだわらない
2.「気持ちの問題」と「お金の問題」を分ける
3.「売り手」に相談しない
――の3点を意識なさっては、と思います。
まず、保険料負担の重さを訴える方には、「『掛け捨て』には抵抗があって……」とおっしゃる方が少なくありません。
「掛け捨て」の保険とは、俗に、中途解約しても払い戻されるお金はゼロか、あったとしてもわずかなもので、保険期間が終わった後の払い戻し金はない保険のことを指します。
逆に、「掛け捨てではない保険」は、不測の事態に備える保険料と満期金などのために積み立てられる保険料を同時に払い込む仕組みなので、中途解約時、あるいは保険料の払い込みや保障期間の満了時に、相当額の満期金や払戻金があるわけです。
今回、ご相談を受けた方も表のように「戻ってくるお金」がある保険に加入なさっています。
加入中の保険 主な保障内容 保険料
夫
平準定期保険(解約返戻金あり)
終身医療保険(解約返戻金あり)
終身保険
3000万円(20年)
日額1万円
300万円
9330円
1万2860円
6621円
妻
終身保険
終身医療保険(生存給付金付き)
500万円
日額1万円
1万555円
8641円
計4万8007円
払い戻しされるお金は、積立部分に充当された保険料ですから、もとはと言えばお客様のお金です。また、近年は積立利率も低いので、キャッシュフローを改善したい向きはこだわらないことが重要です。
とはいえ、現実には「将来、戻ってくるお金があると思うと、つい『掛け捨て』でない保険を選んでしまう」「中途解約では満期と比べて払い戻し率が低いので、やめられない」とおっしゃる方も多いものです。
そこで「気持ちの問題」と「お金の問題」を分けて考える必要性を強調したいと思います。
先の表でも、子供が自立するまで20年間、世帯主の万が一に備えるといった「保険以外での対応が難しいこと」に利用目的を絞ると、残るのは平準定期保険だけです。その他の契約をカットすると、毎月4万円近いお金が自由に使えるようになります。
……と、こんな発言をすると「たとえば『医療保険』を解約した直後に長期入院するようなことになったら、あなたに責任が取れるのか?」などと反発されることもあります。
しかし、今日・明日の入院が気になるのであれば、1年更新の都道府県民共済を利用する手もあります。さらに、中途解約時の払戻金に絡む「得した感覚」(?)などを「気持ちの問題」と割り切ることができれば、その分、家計は楽になるはずなのです。
ところが、お客様が想像しうる様々なリスクに対して、できるだけ幅広く、長期間の備えを促すことで、収入が増える人たちがいます。他ならぬ保険の売り手です。
保険料に対する掛け率で報酬が決まる場合、料金負担を抑えたい消費者とは、利益相反と言えなくもない関係にあります。
実際「必要な保険しかすすめない」ことに徹している営業担当者がいる一方、「できる限り多額の保険料を払ってもらうのが仕事」と断言する者もいます。
正直、私も、大手生保在籍当時、対人交渉術に目覚めた気がした一時期には、販売目標の達成に快感を覚えたことがあります。
それでも今は、「有料相談」の普及が望ましいと考えています。消費者の相談相手が販売手数料に依存している構図は、不自然だと感じるからです。
いずれにしても、「保険貧乏」については予防も脱出も可能だ、とまとめておきます。収入増に頼らないで済むところも大きなポイントではないでしょうか。