「保険会社の人はボーナスもいいんでしょう?」
「保険会社の人はボーナスもいいんでしょう?」。今の時期、毎年、誰かに尋ねられている気がします。
私はいつも「営業職員の場合は、ボーナスシーズンだからボーナスが出るということではなく、半期の成績次第では全く出ないこともあります。そして、固定給の人たちについては何も知りません」と答えています。
冒頭の「ボーナスも……」という問いかけには、「給与が高い」という前提がありそうですが、現実にはどうなのでしょうか?
国税庁の2010(平成22)年分「民間給与実態調査」によると、金融・保険の平均給与)は589万円(年)で、電気・ガス・熱供給・水道業に次いで2位です(ちなみに全体の平均は412万円です)。
また、週刊ダイヤモンド(2011年7月16日号)には、同誌が会員制の転職支援サイト「ビズリーチ」の協力を得て行ったアンケート結果が掲載されていて、生保大手は30代後半の係長級で950万円となっています。
それから、2011年3月期決算企業の有価証券報告書から作成された「上場3227社業種別従業員平均年収ランキング」によると、上場会社の平均が566万円に対し、保険業界は837万円となっています。
ただし、保険業界全体の数字には、損害保険会社などの給与も含まれていますし、第一生命以外の国内大手3社は、株式会社ではなく相互会社なので対象外です。
各生命保険会社の給与が気になる向きは、ホームページからアクセスできる「ディスクロージャー」で確認する手があります。
一般に、トップページに「○○生命について」という項目があるのでクリックし、業績案内>ディスクロージャー資料>従業員の状況、といった順序で進むと、内勤職員と営業職員の平均給与(月額)を見ることが出来ます。
とはいえ、3月の税込基準内給与で時間外手当や賞与は含まれていないため、参考程度にとどまるものです。
「第一生命」と「東京海上日動あんしん生命」のデータを引きます。
職員の平均給与
第一生命
東京海上日動
あんしん生命
内勤 28万6000円 44万8000円
営業 26万3000円 67万9000円
後者の営業部門の数字は、年収換算で800万円を超えています。ふと「なぜ営業担当者は入れ替わりが激しいのか?」といった疑問が浮かびそうですが、これは、年度末の3月に在籍している職員を対象としているためだと思われます。
つまり「成績不振から収入が減り退社した人たち」の給与は、正しく反映されていないと見られるのです。
正直、私自身は、保険会社で働く人たちの給与にあまり関心がありません。自分とは違う仕事をしている人たちと、当事者だけが知るストレスなどを抜きに、金銭面の待遇のみを比べても仕方がないと思うからです。
それでも、わざわざ給与を開示するのであれば、ボーナスも含む「年収」を開示すべきでしょう。
たとえば、有価証券報告書からダイヤモンド誌が引いたデータによると、第一生命の内勤職員の賞与と基準外賃金込みの平均年収は622万円となっています。月収に換算すると51万8千円で、ディスクロージャー誌の28万6千円の1.8倍強です。
どちらの数字を伝える方が、ディスクロージャーと呼ぶにふさわしいでしょうか。
損害保険業界に目を移すと、「東京海上日動火災」のディスクロージャー誌では、賞与および基準外賃金を含む平均年収が821万1021円と出ています。生命保険業界も同様に年収を表記した上で「最頻値」を併記すると、より実態が伝わるはずです。
仮の数字ですが、営業部門の平均年収は500万円だが最頻値は180万円、といった情報があれば、一部の人を除いて継続が難しい職種だと認識できそうです。
最後になりましたが、生命保険絡みで「ボーナス」といえば、各種の商品に付加されている「お祝い金」を指すこともあります。こちらは、そもそもボーナスと呼べる代物ではありません。別の機会に取り上げたいと思います。
私はいつも「営業職員の場合は、ボーナスシーズンだからボーナスが出るということではなく、半期の成績次第では全く出ないこともあります。そして、固定給の人たちについては何も知りません」と答えています。
冒頭の「ボーナスも……」という問いかけには、「給与が高い」という前提がありそうですが、現実にはどうなのでしょうか?
国税庁の2010(平成22)年分「民間給与実態調査」によると、金融・保険の平均給与)は589万円(年)で、電気・ガス・熱供給・水道業に次いで2位です(ちなみに全体の平均は412万円です)。
また、週刊ダイヤモンド(2011年7月16日号)には、同誌が会員制の転職支援サイト「ビズリーチ」の協力を得て行ったアンケート結果が掲載されていて、生保大手は30代後半の係長級で950万円となっています。
それから、2011年3月期決算企業の有価証券報告書から作成された「上場3227社業種別従業員平均年収ランキング」によると、上場会社の平均が566万円に対し、保険業界は837万円となっています。
ただし、保険業界全体の数字には、損害保険会社などの給与も含まれていますし、第一生命以外の国内大手3社は、株式会社ではなく相互会社なので対象外です。
各生命保険会社の給与が気になる向きは、ホームページからアクセスできる「ディスクロージャー」で確認する手があります。
一般に、トップページに「○○生命について」という項目があるのでクリックし、業績案内>ディスクロージャー資料>従業員の状況、といった順序で進むと、内勤職員と営業職員の平均給与(月額)を見ることが出来ます。
とはいえ、3月の税込基準内給与で時間外手当や賞与は含まれていないため、参考程度にとどまるものです。
「第一生命」と「東京海上日動あんしん生命」のデータを引きます。
職員の平均給与
第一生命
東京海上日動
あんしん生命
内勤 28万6000円 44万8000円
営業 26万3000円 67万9000円
後者の営業部門の数字は、年収換算で800万円を超えています。ふと「なぜ営業担当者は入れ替わりが激しいのか?」といった疑問が浮かびそうですが、これは、年度末の3月に在籍している職員を対象としているためだと思われます。
つまり「成績不振から収入が減り退社した人たち」の給与は、正しく反映されていないと見られるのです。
正直、私自身は、保険会社で働く人たちの給与にあまり関心がありません。自分とは違う仕事をしている人たちと、当事者だけが知るストレスなどを抜きに、金銭面の待遇のみを比べても仕方がないと思うからです。
それでも、わざわざ給与を開示するのであれば、ボーナスも含む「年収」を開示すべきでしょう。
たとえば、有価証券報告書からダイヤモンド誌が引いたデータによると、第一生命の内勤職員の賞与と基準外賃金込みの平均年収は622万円となっています。月収に換算すると51万8千円で、ディスクロージャー誌の28万6千円の1.8倍強です。
どちらの数字を伝える方が、ディスクロージャーと呼ぶにふさわしいでしょうか。
損害保険業界に目を移すと、「東京海上日動火災」のディスクロージャー誌では、賞与および基準外賃金を含む平均年収が821万1021円と出ています。生命保険業界も同様に年収を表記した上で「最頻値」を併記すると、より実態が伝わるはずです。
仮の数字ですが、営業部門の平均年収は500万円だが最頻値は180万円、といった情報があれば、一部の人を除いて継続が難しい職種だと認識できそうです。
最後になりましたが、生命保険絡みで「ボーナス」といえば、各種の商品に付加されている「お祝い金」を指すこともあります。こちらは、そもそもボーナスと呼べる代物ではありません。別の機会に取り上げたいと思います。