日本の子どもに贈るもの(1) 母親に許されたこと
日本の子どもに贈るもの(1) 母親に許されたこと
子どもが20人いて、100ヶのパンがあれば「子どもにゆっくり食べさせろ」と教え、子どもが同じく20人いて、パンが10ヶになれば「子どもに急いでパンを取らせろ」と教えます。
これは「この世には矛盾があるので、その時の行動をしめすもの」で「親は我が子を餓死させても他人の子どもを助けるのは不適切だ」というものです。パンが10ヶになって子どもが20人ですから争って食べさせないと我が子が餓死し、譲れば他人の子どもが助かります。
母親に許されたこと、それは我が子だけを救いたいという母親の行動なのです。
この世には矛盾したことが多く、それには大人としての私たちの覚悟がいるのです。その点でこの原理原則があまり行き渡ってなかったこともあって、私たちは大人としての判断にもとるところがあるような気がします。
それは1990年以来、日本の大人は日本の子どもを餓死させようとしているようにみえるからです。かつて中東からのタンカーは日本の高度成長の原動力として日本に来ていました。ところが、バブルの崩壊に驚いた日本人は官僚とマスコミの作戦にひっかかったとも言えますが、「節約、もったいない」などと思い、「化石燃料の削減」をはじめました。
その結果、中東からの石油などの出荷量や世界のエネルギー需要が変わったわけではないので、たとえば、中東をでたタンカーはマラッカ海峡を通り、日本に入るのではなく中国に行っています。
中国政府は教えを守り、自らの国と国民を大切にしていますが、結果的に日本の政府の政策は日本の子どもを餓死させようとしています。この状態(タンカーが日本に来ないで中国の方に進路を取る)が続けば、50年後には日本は中国にかなりの水をあけられると思います。
なぜ、日本政府がこのような政策をとるかというと、今の日本政府には「日本国と日本の未来を大切にする」という人は見当たらず、「自分だけの名誉と収入」だけを考えているからと考えられます。
「利権」というのは恐ろしいもので、立派な人でも毎日の損得を考えていると、どうしても日本が見えなくなります。一方、情緒的にものを判断する国民性を知っているマスコミは日本人の優れた特徴(節約精神)に訴えて、世論をリードしました。
でも、私たちは子どもを餓死させる訳にはいきません。石油や石炭はまだ多くありますが、無くてもあっても私たちは子どものために節約をしてはいけないのです。
誤解してはいけないのは、家庭生活や自分の人生は「競争のないもの」ですから「節約」は大切で、「節約こそが人生に幸福をもたらす」のは当然ですが、異なる民族同士の厳しい戦いでは、節約は子ども達の命取りになるという現実を直視する勇気がいります。
「tdyno.103-(4:23).mp3」をダウンロード
中部大学武田邦彦
(平成24年6月3日)
子どもが20人いて、100ヶのパンがあれば「子どもにゆっくり食べさせろ」と教え、子どもが同じく20人いて、パンが10ヶになれば「子どもに急いでパンを取らせろ」と教えます。
これは「この世には矛盾があるので、その時の行動をしめすもの」で「親は我が子を餓死させても他人の子どもを助けるのは不適切だ」というものです。パンが10ヶになって子どもが20人ですから争って食べさせないと我が子が餓死し、譲れば他人の子どもが助かります。
母親に許されたこと、それは我が子だけを救いたいという母親の行動なのです。
この世には矛盾したことが多く、それには大人としての私たちの覚悟がいるのです。その点でこの原理原則があまり行き渡ってなかったこともあって、私たちは大人としての判断にもとるところがあるような気がします。
それは1990年以来、日本の大人は日本の子どもを餓死させようとしているようにみえるからです。かつて中東からのタンカーは日本の高度成長の原動力として日本に来ていました。ところが、バブルの崩壊に驚いた日本人は官僚とマスコミの作戦にひっかかったとも言えますが、「節約、もったいない」などと思い、「化石燃料の削減」をはじめました。
その結果、中東からの石油などの出荷量や世界のエネルギー需要が変わったわけではないので、たとえば、中東をでたタンカーはマラッカ海峡を通り、日本に入るのではなく中国に行っています。
中国政府は教えを守り、自らの国と国民を大切にしていますが、結果的に日本の政府の政策は日本の子どもを餓死させようとしています。この状態(タンカーが日本に来ないで中国の方に進路を取る)が続けば、50年後には日本は中国にかなりの水をあけられると思います。
なぜ、日本政府がこのような政策をとるかというと、今の日本政府には「日本国と日本の未来を大切にする」という人は見当たらず、「自分だけの名誉と収入」だけを考えているからと考えられます。
「利権」というのは恐ろしいもので、立派な人でも毎日の損得を考えていると、どうしても日本が見えなくなります。一方、情緒的にものを判断する国民性を知っているマスコミは日本人の優れた特徴(節約精神)に訴えて、世論をリードしました。
でも、私たちは子どもを餓死させる訳にはいきません。石油や石炭はまだ多くありますが、無くてもあっても私たちは子どものために節約をしてはいけないのです。
誤解してはいけないのは、家庭生活や自分の人生は「競争のないもの」ですから「節約」は大切で、「節約こそが人生に幸福をもたらす」のは当然ですが、異なる民族同士の厳しい戦いでは、節約は子ども達の命取りになるという現実を直視する勇気がいります。
「tdyno.103-(4:23).mp3」をダウンロード
中部大学武田邦彦
(平成24年6月3日)