生命保険料は安いほどいい | あなたの保険大丈夫ですか?将来の年金支給額知ってますか?直ぐに計算出来ますよ

生命保険料は安いほどいい

 「最近は、通販やネットで入れる保険などもあって、保険料も安いようですけど、保険って『安い方がいい』と考えていいのでしょうか? 変な話、すごく料金が安いと何か(問題が)あるような気がする自分もいて、判断に困っているのですが……」

 先日、あるマスメディアの方から頂いた質問です。

 私は「『同じ商品なら安いほどいい』と考えています」と答えました。

 理由は3つあります。

(1)保険の存在意義は、保険料と保険金の差額が大きいことにある

(2)同額の保険金で手に入る物やサービスは同じである

(3)収入や貯蓄が少ない人ほど保険の必要性が高くなる

 というものです。今さら……という感もありますが、あらためて確認しておきます。

 まず(1)です。仮に「がん」と診断された時点で100万円が支払われる「がん保険」が、払い込み方法は「一括払い」のみ99万9800円で販売されていたら……と想像してみます。

 誰も買わないはずです。95万円でも90万円でも売れないでしょう。月払い保険料が数千円、年払いにしても数万円でありながら、診断時に100万円の給付が約束されているところが「がん保険」の魅力です。

 であれば、100万円が給付される権利を得るために払い込む保険料の総額が、90万円より50万円、あるいは30万円と、給付額とかけ離れているほど好ましいのは当然でしょう。

 次に、(2)は意外に勘違いされやすいことかもしれません。たとえば、現行商品で比べると、30歳男性が60歳まで2000万円の死亡保障を確保する場合、ある国内大手の「定期保険」では保険料払い込み総額が約320万円、インターネット生保の同種の保険では180万円前後です。

 一般に、こうした価格の差については、対面販売において担当者が果たす役割等、「サービス」の違いが強調される傾向があります。

 仮に、ホテルに泊まる場合などであればわかります。一泊5000円のホテルと5万円のホテルでは、従業員によるサービスはもちろん、居住空間へのお金のかけ方の違いが一目瞭然だったりするからです。

 しかし、保険の場合、たとえば大手の営業職員を通じて加入した保険でも、通販で加入した保険でも、5000円の給付金で利用できるのは5000円のホテルです。大手からの給付金に限って、5万円のホテルに宿泊できるわけではありません。

 また、「サービス」にしても、保険料が高い会社ほど充実しているとは言えないと思います。私が知る限りでは、担当者の個人差が大きいため「品質にバラつきがあるサービスに一定の課金がある」と認識した方がいい状況です。

 以上、ここまでは、いざという時に100万円や1000万円単位のお金が支払われる保険を例にしてきましたが、100万円の自己資金がある人に、100万円の保険は不要です。1000万円を用意できる人にも同額の保険は必要ないでしょう。

 そこで(3)が問題になります。

 収入や貯蓄が少なく、数万円や10万円単位の出費が痛手になる人ほど、保険加入の必要性は増します。そのためにも保険料は安いほどいいのだ、と思います。

 そもそも、「保険金支払いのために準備しなければならないお金の額」は、死亡率などに基づいて算出されているので、各保険会社で大きな差があるものではないはずです(死亡率自体、かなり高めに見積もられている問題については、別の機会にとりあげます)。

 ということは、保険会社による保険料の違いには、会社の諸経費等、保険金支払い以外の用途に使われるお金の多寡が影響するわけです。競馬や宝くじに例えると「胴元の取り分」により保険料が変わる、という見方も出来るのです。

 保険の仕組みは、加入者から集めたお金を、不幸があった人や家庭に分配するものですから、経費が削減されるほど胴元の取り分は低いほど保険料が下がり、加入者に分配されるお金の比率は高くなります。

 私は、この「分配率」を上げることほど、保険において「本質的なサービス」はないと考えます。