ネット生保の安全度は問題なし | あなたの保険大丈夫ですか?将来の年金支給額知ってますか?直ぐに計算出来ますよ

ネット生保の安全度は問題なし

 2月10日、ライフネット生命保険の東京証券取引所マザーズ市場への上場が承認されました(上場予定日は3月15日)。

 同社は、2008年5月に、営業社員集団を抱えないインターネットでの保険販売に特化した会社として創業しています。

 私が一般の方と面談する中で、インターネット専業の保険会社に関して、よくある質問は、「大丈夫なのでしょうか?」というものです。

 これは、ライフネット生命より一足早く誕生したネクスティア生命(08年当時はSBIアクサ生命)についても同じです。要するに、会社の安全度、経営破綻の可能性について確認しておきたい、という方が相当数いらっしゃるのです。

 社団法人生命保険協会の月次統計によると、たしかに、保有している契約件数にしても、全45社の個人保険と個人年金保険の保有契約件数が、11年11月末時点で1億4000万件を超えているのに対し、同年12月末時点でのネット生保2社の保有契約件数は、合計で15万件弱です。

 保険会社の破綻は、08年の大和生命以来起こってはいないものの、1997~2001年にかけては7社が破綻していることもあり、歴史が浅く規模が小さな会社を不安視する向きがあってもおかしくないだろう、と感じます。

 ただ、結論から言うと、私はネット生保の安全度については楽観しています。最悪、破綻した場合でも、契約内容がお客様にとって非常に不利なものに変更される可能性は低いだろうと見ているからです。

 保険会社が破綻すると、お客様の契約は「生命保険契約者保護機構」に引き継がれます。その際、将来の保険金支払いに備えて蓄えられている積立金が削減されたり、保険料の計算に使う運用利回りが低く設定されたりします(つまり、保険料は割高になるわけです)。

 こうした変更の影響が大きいのは、満期金や解約時に払い戻されるお金がある契約です。保険金額だけでなく、満期金や解約返戻金の額が減ってしまうからです。

 その点、ネット生保の商品は、満期金や中途解約時の払戻金がないか、あっても少額にとどまる、いわゆる「掛け捨て」の保険なので、さほど影響を受けないだろうと考えられるのです。

 では、ネット生保以外の保険会社の安全度は、どのように考えておくといいのでしょうか?

 私は、2000年に準大手といった位置づけだった千代田生命が破綻したことから、規模にかかわらず破綻する会社はあると認識しておいた方がいい、と思っています。正直、それ以上のことはよくわかりません。

 実際、各社の保険金支払い余力を示す「ソルベンシーマージン比率」という指標もありますが、過去に破綻した会社は、いずれも安全値とされる数字を発表していたので、あてにならないと感じます。

 むしろ、一般の方がわかりやすいのは、格付け会社による格付けでしょう。破綻の影響を受けやすい契約を継続中の方は、「生命保険 格付け」で検索すると、各種のデータにアクセスできますから、折に触れてチェックなさるといいと思います。

 ただし、今までに破綻した8社中、強い警告とみなされるC格に変更されていた会社は1社しかなかった事実もあります。あくまで参考程度という見方も必要でしょう。

 最後に身もふたもない話をすると、破綻リスクを最小限にとどめるには、保険の活用自体を必要最小限にとどめることです。保険会社の破綻リスクと違って、個人が保険に使うお金の額は、自らの意思でコントロールすることが可能だからです。

 残念ながら、本連載で繰り返している通り、多くの保険商品は、お客様にとって「かなり不利なクジ」みたいなものです。保険会社の安全度を考える際には、本来、保険との付き合いは限定的でいいはずだということを、いつも思い出していただきたいと思います。