貯蓄目的の保険に意味はあるのか
「『掛け捨て』の保険中心の保険活用をすすめるには、個人が浮いた保険料を運用できるという前提が必要になる。しかし、それは難しいのではないか?」
日頃から貯蓄のため保険、あるいは保障と貯蓄を兼ねると認識されている保険を、お客様に案内している人たちから、こんな指摘を受けることがあります。
「保険料が安くなった分、貯蓄が増えるとは限らないので、必要最小限と思われる提案をして一件落着とするのは無責任」と言われることもあります。
私とは対照的な考え方です。全面的に否定するつもりはありません。また、よく言われる「強制貯蓄機能」がある保険商品の存在も認めます。
ただ、そもそも「前提」が違っていることは断っておきたいと思います。運用は難しいだろうから、極力、保険にお金をかけない方がいいと考えているからです。
あらためて確認しておくと、「掛け捨て」と呼ばれているのは、死亡・医療などの分野で一定期間の保障が確保できて、期間満了時に払い戻されるお金がない保険です。
満期金等の「積み立て」に要する保険料が不要なので、払い戻し金がある保険より保険料は安くなります。そのかわり「保険に加入していたら、いつの間にかお金が貯まっていた」ということにはなりません。
そこで、冒頭のような意見が出てくるわけです。しかし、私は「お金の運用法を知らなくてもお金は残せる」と思っています。
卑近な例で恐縮ですが、自分自身、過去にそれなりの額のお金を蓄えることができたケースでは、常に「普通預金以外の口座に自動的にお金が振り替えられる仕組み」を利用しています。
会社員だった頃の「社内預金」や「持株会」、代理店として独立した当時、お金がなくて解約してしまった「個人年金保険」などがそうです。
現在では、ある程度リスクを取ることにして、毎月一定額を「確定拠出年金」や「投資信託」の口座に積み立てているので、残高は変動するものの、「別に保険でなくてもお金は残せる」と感じています。運用のノウハウではなく、お金を自由に引き出すのに「ひと手間かかる口座」を持っているかどうかという、生活習慣(?)の問題というのが実感です。
そして、一般の方が、安い保険を利用することで浮いたお金を殖やす方策は、特段なくても構わないと考えます。保険料負担が軽減されることで、すでに十分なリターンが得られているはずだからです。
様々な「節約術」のことを考えてみてください。たとえば家電の買い替えで月々の電気代が下がるということを話題にするとき、「電気代が下がっても、その分適切な運用ができなければ……」といった反論が出るでしょうか。
仮に、誰もが加入している「健康保険」の手厚い保障内容を確認し、民間の「医療保険」に入らないという選択をした場合、売れ筋商品では総額で200万円くらいのリスク管理費が浮くことになります。
誰もが加入している「健康保険」の保障内容を知ると、「医療保険」は基本的に避けていい買い物だと思えます。
もちろん、加入を見送った後に長期入院をしないとも限りませんが、そういった想定可能なケースに全て保険で備えることは現実的でないはずです。
「医療保険」に要するのは、通常、毎月数千円程度のお金ですが、数種類の保障がパッケージされた保険など、不可欠とは言い難い保険は沢山あります。
それらの保険に関わらないことにすると、普通預金以外の口座に回せるお金の額が大きくなります。家庭によっては1000万円を超えることもあります。長年にわたって毎月発生する固定費が減るということは、それだけで立派な成果なのだと感じます。
保険料の削減(私は「適正化」と呼びたいです)並みのリターンが、確実に得られる運用法は、そんなに多くないのではないでしょうか。
日頃から貯蓄のため保険、あるいは保障と貯蓄を兼ねると認識されている保険を、お客様に案内している人たちから、こんな指摘を受けることがあります。
「保険料が安くなった分、貯蓄が増えるとは限らないので、必要最小限と思われる提案をして一件落着とするのは無責任」と言われることもあります。
私とは対照的な考え方です。全面的に否定するつもりはありません。また、よく言われる「強制貯蓄機能」がある保険商品の存在も認めます。
ただ、そもそも「前提」が違っていることは断っておきたいと思います。運用は難しいだろうから、極力、保険にお金をかけない方がいいと考えているからです。
あらためて確認しておくと、「掛け捨て」と呼ばれているのは、死亡・医療などの分野で一定期間の保障が確保できて、期間満了時に払い戻されるお金がない保険です。
満期金等の「積み立て」に要する保険料が不要なので、払い戻し金がある保険より保険料は安くなります。そのかわり「保険に加入していたら、いつの間にかお金が貯まっていた」ということにはなりません。
そこで、冒頭のような意見が出てくるわけです。しかし、私は「お金の運用法を知らなくてもお金は残せる」と思っています。
卑近な例で恐縮ですが、自分自身、過去にそれなりの額のお金を蓄えることができたケースでは、常に「普通預金以外の口座に自動的にお金が振り替えられる仕組み」を利用しています。
会社員だった頃の「社内預金」や「持株会」、代理店として独立した当時、お金がなくて解約してしまった「個人年金保険」などがそうです。
現在では、ある程度リスクを取ることにして、毎月一定額を「確定拠出年金」や「投資信託」の口座に積み立てているので、残高は変動するものの、「別に保険でなくてもお金は残せる」と感じています。運用のノウハウではなく、お金を自由に引き出すのに「ひと手間かかる口座」を持っているかどうかという、生活習慣(?)の問題というのが実感です。
そして、一般の方が、安い保険を利用することで浮いたお金を殖やす方策は、特段なくても構わないと考えます。保険料負担が軽減されることで、すでに十分なリターンが得られているはずだからです。
様々な「節約術」のことを考えてみてください。たとえば家電の買い替えで月々の電気代が下がるということを話題にするとき、「電気代が下がっても、その分適切な運用ができなければ……」といった反論が出るでしょうか。
仮に、誰もが加入している「健康保険」の手厚い保障内容を確認し、民間の「医療保険」に入らないという選択をした場合、売れ筋商品では総額で200万円くらいのリスク管理費が浮くことになります。
誰もが加入している「健康保険」の保障内容を知ると、「医療保険」は基本的に避けていい買い物だと思えます。
もちろん、加入を見送った後に長期入院をしないとも限りませんが、そういった想定可能なケースに全て保険で備えることは現実的でないはずです。
「医療保険」に要するのは、通常、毎月数千円程度のお金ですが、数種類の保障がパッケージされた保険など、不可欠とは言い難い保険は沢山あります。
それらの保険に関わらないことにすると、普通預金以外の口座に回せるお金の額が大きくなります。家庭によっては1000万円を超えることもあります。長年にわたって毎月発生する固定費が減るということは、それだけで立派な成果なのだと感じます。
保険料の削減(私は「適正化」と呼びたいです)並みのリターンが、確実に得られる運用法は、そんなに多くないのではないでしょうか。