「がん保険」の保険料は半分に出来る | あなたの保険大丈夫ですか?将来の年金支給額知ってますか?直ぐに計算出来ますよ

「がん保険」の保険料は半分に出来る

 読者の皆様は、保険料が40%引きになっている「がん保険」があることをご存知でしょうか?

 過日、あるマネー誌の「本当は教えたくない……プロが買ってる金融商品」という記事の中で紹介されていました。「パルシステムの団体がん保険」という商品で、生協の食材宅配システムの利用者に限り加入できるものです。

 具体的に保険料をチェックすると、たとえば、35~39歳の女性の場合、がんと診断された際の一時金100万円・入院1日当たり1万円の給付金その他の保障が、毎月630円で確保できます。

 40歳から44歳までは950円になりますが、ある損保系生保で加入する場合、やや見劣りする保障内容にもかかわらず、35歳から向こう10年間の保険料は1588円です。やはり40%引きは大きいと感じます。

 保険料が安い理由について、パルシステムのホームページでは、主に「団体割引」が効いていると説明されています。要するに、営業担当者を介して個々に契約を集める業態ではないので、「諸経費」がかからない分、安いという理解でいいはずです。

 しかし、保険料の安さにこだわると、もっと安い「がん保険」も存在します。表をご覧ください。

年齢

大手企業団体がん保険
診断給付金100万円(男女共通料金)の保険料

20~24 50円

25~29 100円

30~34 170円

35~39 250円

40~44 350円

45~49 490円

50~54 810円

55~59 1260円

60~64 1830円

65~69 2350円

70 3035円

※資料の出所を明らかにしないため、表の料金は実際よりも高めにしている

 ある大手企業の「団体保険」です。配布資料によると、こちらは割引率が50%ほどあり、35歳女性の保険料は250円未満、40歳からの5年間も350円未満です。診断時に100万円のみという保障内容ですが、2口加入したら診断時の一時金を200万円受け取れるわけです。私だったら、それでほぼ十分ということにしたいと思います。

 それにしても、こうした割引価格の実例を知ると、一般の消費者に案内されている「がん保険」の保険料が、ずいぶん“割増しされた価格”に見えてきます。

 特定の団体に所属している人とそうでない人で、がんに罹る危険度が驚くほど違うとも思えないので、販売システムを変えれば、現行価格の半額近くで提供しても、元が取れそうな気がするのです。

 実際、私は、「がん保険」の「原価」を試算してみたことがあります。現時点で保険金支払いに向けられるお金と、将来の保険金支払いに備えて蓄えられるお金の合計額を、仮に原価と呼ぶ場合、保険料に占められる割合はどれくらいなのだろうか? と疑問に思ったからです。

 結果は、がん保険の原価率はせいぜい30%くらいというものでした。あまりにも低いのでは? と感じ、その後、複数の専門家の方にお話を伺ったところ「試算方法は稚拙だが、当たらずとも遠からず」とのことでした。「30%にも達していない」と明言する方もいらっしゃいました。

 生命保険は「相互扶助」の仕組みであると言われます。私も保険会社の研修で「万人は1人のために、1人は万人のために」といった言葉を何度聞いたことかわかりません。

 それなのに、がん保険においては、1万人がお金を出し合っても、3000人足らずの人たちのお金しか、がんと闘う人の元へ届かないことになっているとしたらどうでしょうか?

 日頃、私が、多くの人から集められたお金が、何かあった人に分配される保険の仕組みを「宝くじや競馬に似ている」と書いたりすると、同業者からお叱りを受けることがあります。「保険をギャンブルと一緒にするなど、とんでもない」というわけです。「保険は、もっとずっと崇高なものだ」と言う人もいます。

 保険に対する思い入れは、人それぞれで構わないでしょう。しかし、宝くじでは、クジを購入する代金の約46%が、競馬では75%が当選金や賞金になっています。お金が振り向けられる割合を虚心に見ると、私はがん保険よりギャンブルの方が良心的だと感じます。