保険のランキングに透ける「大人の事情」 | あなたの保険大丈夫ですか?将来の年金支給額知ってますか?直ぐに計算出来ますよ

保険のランキングに透ける「大人の事情」

 「大人の事情」ということかな……。ある保険比較サイトの「人気ランキングの謎」について、私なりに出した結論です。1週間の資料請求数で順位が決まるランキングで、お客様の認知度がさほど高いとは思われない商品が、この2~3年、ほぼ常に5位以内に入っているのが不可解だったのです。

 その商品は、国内生保の「学資保険」です。この原稿を書いている現在でも上位を維持していて、2010年版の年間ランキングでも3位に入っています。ほとんど不動の地位といえるでしょう。

 死亡・医療・貯蓄などあらゆるジャンルの保険商品が混在するランキングのトップが、主に入院に備える「医療保険」なのは、わかる気がします。もともと自発的に加入を検討されるお客様が多い商品だからです。その点は、「学資保険」も同じです。ただ、国内生保の商品がランクインし続けているのが、不思議なのです。

 比較サイトの資料請求者とはどんな人たちなのでしょうか。私には、それなりに手間暇を惜しまず、能動的に保険に関する情報収集を行う消費者の姿が浮かびます。「学資保険」というキーワード検索は基本でしょうし、マネー誌等のチェックもなさっている気がします。

 そんな行動パターンを想像すると、国内生保の学資保険に資料請求が集中するとは思えません。マネー誌の「プロが選ぶ保険ランキング」などで、上位の定番と呼べそうな他社商品が、複数存在しているからです。

 しかも「学資保険」の比較は、さほど難しくありません。各社のホームページで試算すると、お客様が払い込む保険料の総額に対して、受け取る満期金の額などが、「返戻率」という言葉を用いて、115%といった具体的な数字で表記されます。定評がある他社商品は、この返戻率が明らかに高いのです。したがって、わざわざ、返戻率が劣る国内生保の商品について資料請求を行う人がいるとは考えにくいのです。

 どうもすっきりしないので、私は「何か裏があるのでは?」と疑ってみました。そして、サイトを運営している会社のホームページで、株主構成を調べてみました。すると、保険会社と保険会社の系列かと思われる6社が株主に名を連ねています。改めて、2010年度の資料請求数上位20本の商品を確認したところ、株主である5社の商品が、11本を占めています。これは単なる偶然なのでしょうか。それとも何かしら関連性があるのでしょうか。