『シュートは入るものなんです』

どうも。新連載一挙二話!みたいなノリで連投します。
今回のテーマは前回最後にチラッと言った通り、FG%教について。
一部の方は、アベと言えばFG%教、と覚えて頂いているとか。光栄です。
そんなFG%の申し子アベは、FG%教の教祖でもある。

さて、本題。
冒頭のかっちょいい台詞は、アベの好きな茂吉が、百春にFTを教えているときに言ったもの。シュートは入るものだ。
少しニュアンスは違うが、『外していいシュートはない』これが、FG%教の基本的な理念になっている。

では、FG%教とはなにか。
前回話をした通りではあるけど、バスケとはざっくりいえばΣシュート区分(1or2or3)×アテンプト×FG%を競うゲームと言える。
当然FG%が高ければ、それだけ優位にゲームが進められると言うわけ。だから全ての動きはFG%を上げるためにある。そういった考えの人が集まる宗教のことです。
ところが、最近FG%が少し誤解されているように感じる。極論を言えば、FG%教では、期待値の高い形でシュートを打てれば良く、その結果についてはあまり言及されない。この際だからFG%教について長々と書き連ねる。

FG%教の教典にはセレクションとオフボールの動きこそが重要とある。
バスケを見てるとこんな経験があると思う。
・今のは苦しかったけど、なんとかシュートが入った。
・今のは相手が外してくれたから助かった。
ダメダメである。苦し紛れのシュートが入っても、それは実力ではないから安定しない、相手がチャンスでミスをしても、それはチャンス作られた時点で負け。それがセレクション。
穴にボールを入れる系のスポーツ全般に言えることだが、当然近ければ近いほど穴に入れることは簡単になる。バスケで最も期待値、つまりFG%が高いシュートはダンク、レイアップ、ゴール下だ。これらを完璧な体勢、完璧なタイミングで打つことが、FG%教の目指す世界とも言える。それがセレクション。レイアップ、もっと言えばインサイドペイントの点が少ないチームに未来はない。
じゃあどうやったら完璧なシュートが打てるか。
期待値の高いシュートは上の通りだが、期待値の高いシチュエーションってどんなものがあるだろう。
もちろんフリーです。ファストブレイクでもいい。とにかくディフェンスに邪魔されないシュートが大事、
これがそう、セレクション(しつこい)。

もっと実際的な話をしよう。ディフェンスに邪魔されないシュートは確率が高い、でもディフェンスに邪魔するなとお願いをして、聞いてもらえるわけがない。
だから邪魔する人の邪魔をすることが大事になってくる。
基本的にディフェンスは、似た能力の人間がつく。脚には脚、高さには高さ、力には力、スキルにはスキル。なぜかと言うと著しく能力の系統が違う人間がマッチするとディフェンスを振り切られるまたは押しきられてしまうから。こういう状況が、皆さんご存知のミスマッチ。ミスマッチはフリーのシチュエーションに次いで期待値が高い。だからミスマッチを作れてそこを突けるバスケは地味に強い。これがセレクション。

フリーやミスマッチを作るにはどうすればいいか、というのがFG%教もよく考えるところだったりする。
例えばPnRでスイッチさせればミスマッチができる、例えばアイソレーションやらスクリーンやらでコース空けてやればドライブのスペースができる。例えばインサイドにボールを入れ、ヘルプが寄ったところでキックアウトすれば、フリーの3ptが打てる…
こう考えてみると、いいセレクションでシュートを打ちたいとき、セットオフェンスであれば特に、連携が重要になる。つまり、ボールマンとボールを持たない選手の連動した動き、つまりオフボール。オフボールの動きの質を上げることがバスケットを安定させる基本だと思う。この辺りはいずれ『好きな解説者 ~ボールのないとこ激しいおじさん~』でも書こうかな。彼は単発シュート嫌いってとこも好感が持てる。

ここまで言えば解って貰えると思うけど、FG%教は決してスタッツだけを追ってる訳じゃないし、一人のシュート力の話をしてるわけじゃない。チームとしてどれだけオフェンスを組み立て、期待値の高いシュートが打てているか、その指標こそがFG%だったりする。重要なのは、チームが何を武器にしてどういった戦略をとるか、HCがしっかり考えて選手に伝え、選手はそれを遂行するために練習を繰り返して精度を上げることだね。

なので推しチームが攻め手を欠いてて、苦し紛れの博打3ptが決まったときは、FG%教信者の顔を見ないでください。きっと鬼の形相をしていると思う。