小中和哉監督最新作


星空のむこうの国


Tジョイ博多で観てきました😃📽️




監督/小中和哉
脚本/小林弘利
音楽/木住野佳子
撮影監督/高間賢治
照明/上保正道   録音/臼井勝
美術/中谷暢宏   編集/松木朗
特殊視覚効果/泉谷修

鈴鹿央士   秋田汐梨
佐藤友祐(lol)
伊藤六花   福田愛依   平澤宏々路
高橋真悠   川久保拓司
有森也実


35年ぶりのリメイク
夢の中でしか見たことがなかった少女が目の前に現れた!

ひとりの少女の想いが時空を超えて運命の出会いをするSFジュブナイルラブストーリーです照れ

小中和哉監督が22才の時に撮った1986年公開作品をこのたび自身でリメイクされました☺️✨

小中ファンを公言する私としては、SF映画の金字塔であるオリジナル版を大切に想いながらリメイク版を温かく迎えようと思いましたウインク


現実にはあり得ない話
高校生の昭雄は交通事故をきっかけにある日突然パラレルワールドに迷いこみます。

パラレルワールド=並行世界

いま住んでるこの世界とはまったく違う世界もあれば似たような世界も並行して無数に存在するという考え方ですおねがい

昭雄は時空を飛び越えて似たような世界に介入してしまいました。

住んでる街並み、友人、知人、親兄妹・・・みな同じだけどまったく違う世界。
そして今まで夢の中でしか見たことがなかった少女が目の前に!
どうやら昭雄は理沙という少女の想いによってこちらの世界に呼び込まれたようです。この世界で昭雄は理沙の恋人だったのですびっくり

現実にはあり得ない話だけどリアルな感情が生まれてきます。そこがこの映画の特徴であり心の財産となって残っていくのですね照れ


ファンタジーの力
理沙がいる世界では昭雄は交通事故によってすでに死んでいます。
死を受け入れきれない理沙。

常に全身の血液を入れ換えてないと生きていられない病気で幼少から病院でずっと生活していた理沙は、あの星空のむこうからいつかきっと運命の人が会いに来てくれることを子供の頃から想い描いていました。それが生きる糧になっていたのでしょう爆笑

理沙の前に現れた昭雄は違う世界からやってきたもうひとりの昭雄くん。でもあの約束のためにやって来てくれたのだと理沙は思い込む。
2人は決心して行動をおこします。

そして満天下でのクライマックスへ🌠🌠🌠


人の想いを描いた作品
『星空のむこうの国』はファンタジーという形を借りながらリアルなドラマ以上にピュアな想いを感じさせてくれる映画です。
大林宣彦監督の尾道三部作やSF的な設定が好きな方にはたまらないと思います😉✨

昭雄の理沙に対する想い
理沙の昭雄への想い
親友の尾崎が昭雄を想う気持ち
尾崎の理沙への秘めた想い
母親の気持ち
妹のお兄ちゃんへの想い
後輩女子の切ない想い

オリジナル版では、昭雄、理沙、尾崎の3人を軸に想いが交錯するんですけど、リメイク版では更に、理沙の母、昭雄の妹、昭雄の後輩女子にもスポットが当てられ深い印象を与えます。


音楽 木住野佳子
オリジナル版ではハード&ポップな楽曲を担当した村井俊夫さん(ギター)と、ソフト&リリカルな楽曲を担当した木住野佳子さん(ピアノ)との共同作業だったのが、今回は木住野さん単独で全編の音楽をクリエイトされてます🎵

当ブログでは去年の4月に『ランデヴー』という木住野さんのアルバムを取り上げました😃
ビル・エヴァンスを彷彿とさせるエレガントなプレイスタイルで海外のミュージシャンとのセッションも多く、アコースティックもエレクトロニックも両方奏でる今やたいへん人気の高いジャズピアニストです照れ

リメイク版では生ピアノをメインに、ジャズ、あるいはスムースジャズ的なアプローチで統一感を持たせていました。
前に出すぎず、しかし木住野さんならではの個性を忍ばせながら音楽で映像に寄り添います。

メインテーマとレクイエム以外の劇伴はジャズを主体とした大人の音楽ですからその渋さは親が子供たち(高校生)を捉える目となっているとも感じました。監督自身の視点でしょうね😉✨


俳優たち

主人公 森昭雄役の鈴鹿央士くん良かったですよ。
顔ちっちゃいし容姿はイイし誇張がなくて自然だし(ちょっとボヤンとした感じだけど)、これなら理沙が会いたがるのも分かるって感じです爆笑
俳優として型にはまっておらず、不器用な感じが非日常に出くわしたときの昭雄の戸惑いとリンクして効果があったと思いますウインク


ヒロイン坂口理沙役の秋田汐梨さん。病弱でありながら芯のある少女をしっかりとした演技力で演じてましたね😉✨



昭雄の友人で尾崎役の佐藤友祐くんはlol(エルオーエル)というバンドのミュージシャンらしくまったく知りませんでしたが、音楽やってるだけに順応性が高かったですね🎶
今の人って感じです。


昭雄の妹役の平澤宏々路さん、内に秘めていた心の叫びを繊細に演じてました。逸材!


スタッフ
撮影監督はベテラン高間賢治さん。
美術は小中監督とのタッグも多く、「いいね!光源氏くん」も担当され中谷暢宏さん。

その他、低予算ながら小中組常連スタッフが集結しています。

小中監督いわく、少数精鋭スタッフによるプロによる自主映画を目指した現場だったということです爆笑





ワイドに広がった
シネマスコープサイズで迫力ある映像が楽しめました。
シネスコ最高!!


久々に博多に行ったのでお土産買って帰りました😉✨


映画のあとは博多ポテトでまったりんこ☺️✨

映画にもスイーツにも目が無いcleartoneでございます😋💖

それではよい週末を😃🎶