2020年最後に取り上げるレコードは
ボブ・ジェームスの2枚組アルバム
『ALL AROUND THE TOWN』
(邦題: ニューヨーク・ライブ)です
1979年12月
ボブのホームタウン、ニューヨークで4日間に渡っておこなわれたコンサート
「ALL AROUND THE TOWN」の模様を収録したアルバムです
毎回ユニークなジャケットが目を引くボブ・ジェームスのレコードですけども、今回はニューヨークのビルをバックにタクシードライバーに扮したボブの姿が決まってますね。
さすがはミスター・ニューヨークです😉✨
ニューヨーク・ライブ
ALL AROUND THE TOWN
ボブ・ジェームス
BOB JAMES
SIDE‐1
①タッチダウン
②サボイでストンプ
SIDE-2
①アンジェラ
②ウィアー・オール・アローン
SIDE‐3
①ファランドール(「アルルの女組曲-第2番」より)
②ウェストチェスター・レディ
SIDE-4
①ゴールデン・アップル
②カリ
このコンサートはボトム・ライン、タウン・ホール、そして音楽の殿堂カーネギー・ホールといった3ヵ所のホールでおこなわれました
会場ごとに編成と楽曲が異なってまして、これまたボブ・ジェームスらしくそれぞれ違ったアプローチで演奏されているのが特徴的です🎵
その中から厳選された8曲がアルバムに収録されております😉✨
緻密なアレンジによる計算されたスタジオ録音とは打って変わって、ソロをふんだんに盛り込んだホットで自由度の高い演奏を中心にプレイヤーたちが弾けます
①ボトム・ライン・コンサート
【レギュラー・メンバー】
(1979年12月18日・19日)
●アンジェラ
●ウェストチェスター・レディ
ボブ・ジェームス(キーボード)
マーク・コルビー(テナー・サックス)
ハイラム・ブロック(ギター)
ウィルバート・ロングマイアー(ギター)
ゲイリー・キング(ベース)
アイドリス・ムハマッド(ドラムス)
イイ意味で会場の密度や演奏に隙間があってナイトクラブ(行ったことないけど)で演奏しているかのような親近感のあるステージになってます
②タウン・ホール・コンサート
【ロー・フォーマル・アコースティック・コンサート】
(1979年12月21日)
●サボイでストンプ
●ゴールデン・アップル
ボブ・ジェームス(ピアノ)
ジョアン・ブラッキーン(ピアノ)
リチャード・ティー(ピアノ)
エディ・ゴメス(ベース)
ビリー・ハート(ドラムス)
スティーブ・ガッド(ドラムス)
ボブのレーベル「タッパンジー」専属のジョアン・ブラッキーンとリチャード・ティーを迎えて3台のピアノで演奏するスタイル🎵🎹✨
これは凄く貴重な組み合わせだと思います
それぞれの技術と個性がハッキリ表れていて楽しいステージです😃❗️
③カーネギー・ホール・コンサート
【ウィズ・ビッグ・バンド】
(1979年12月22日)
●タッチダウン
●ウィアー・オール・アローン
●ファランドール
●カリ
ボブ・ジェームス(ピアノ、キーボード)
マイク・ローレンス(トランペット)
ロン・トゥーリー(トランペット)
トム・ブラウン(トランペット)
デイブ・テイラー(トロンボーン)
ジム・パフ(トロンボーン)
トム・スコット(アルト・サックス)
マーク・コルビー(テナー・サックス)
ジョージ・マージュ(テナー・フルート)
ジミー・メイレン(パーカッション)
ゲイリー・キング(ベース)
アイドリス・ムハマッド(ドラムス)
アール・クルー(ギター)
ダイナミックな演奏を堪能できて分厚いサウンドにノックダウンされちゃいます❗️
「カリ」のみアール・クルーとのデュオです🎵
ニューヨーク・ライブ は1970年代のボブ・ジェームス・サウンドを締めくくるにふさわしい集大成的なアルバムだと言えます
その中から今回こちらの曲をピックアップしました😃
お時間あるときにぜひご試聴くださいませ🎵🎵
ボブ・ジェームス/
ウィアー
オール
アローン
いわずと知れたボズ・スギャッグスの名バラード曲をアップテンポにアダプテーションした、これぞボブ・ジェームス・サウンドというべきとんでもバージョンです😃❗️
おそらくボズ・スギャッグスのファンやそれに聴き慣れていた人たちは最初ひっくり返ったんじゃないでしょうか
幸いにも(?)私はボブ・ジェームス・バージョンを先に聴いてしまったため、ボブのほうをずっとオリジナルだと思ってました
ここまで大胆に突き抜けたアレンジを施されると屈服するしかありませんっっ
「ウィアー・オール・アローン」はボブのフュージョン5作目『ヘッズ』('77)に収録されていてそちらのスタジオ録音盤もグルーヴィーでカッコいいのだけど、このライブ・バージョンは演奏が白熱してるうえにスケール感が増していて、特にトランペットのハイノートバトルとエンディングの大団円では興奮のあまり頭の血管が2、3本ぶちギレそうになります
そういう意味では要注意サウンドです😅💦
ソロの順番
①ピアノ/ボブ・ジェームス
②ギター/ハイラム・ブロック
③サックス/トム・スコット(as)×マーク・コルビー(ts)
④トロンボーン/デイブ・テイラー
⑤トランペット/トム・ブラウン×マイク・ローレンス×ロン・トゥーリー
⑥ベース/ゲイリー・キング
そしてテーマに戻ってアンサンブルと絡みながら再びボブのピアノがスポットされます😃✨
ボトムがしっかりしつつブリブリっと自在に奏でるゲイリー・キングのベースはソロもバッキングも歌心があってホントに惚れ惚れしますし、歌心というならハイラム・ブロック兄貴のギターもよう歌っとります🎵
このライブのためにロスから飛んできたトム・スコット。そしてマイアミからかけつけたマーク・コルビーとの火の吹くようなサックス合戦はまさに真剣勝負!
ボブ・ジェームスによる各プレイヤーのソロの配置も上手いですね😉✨
ライブがおこなわれた時と同じ年末にこうやって怒涛のライブ音源を聴くとパワフルに年を越せそうです
皆様にこれで免疫がアップされますようにと願いを込めながら、これにて今年最後の更新とさせていただきます😉✨
ちなみに2020年に観た新作映画を記載しときます📽️
1/18 パラサイト
1/25 家族を想うとき
2/1 ロマンス
2/8 夕陽のあと
2/23 Red
3/1 37seconds
3/14 Fukushima 50
3/15 ミッドサマー
6/26 水曜日が消えた
7/5 MOTHER マザー
7/17 劇場
9/20 海辺の映画館 キネマの玉手箱
10/18ミッドナイトスワン
11/8 朝が来る
そんなわけで2020年お世話になりました
いいね、コメント、嬉しいです。
ありがとうございます😃✨
音楽も映画もcleartone的視点で細々と語って参りますので2021年も引き続きご愛顧願います☺️
それでは
良いお年を~