1972年に発表されたデオダートの『PRELUDE』 (邦題: ツァラトゥストラはかく語りき)です
夏も終わりがけですけどもこの季節になると聴きたくなるアルバムです
なんといっても邦題にもなってる「ツァラトゥストラはかく語りき」が有名ですネ
クラシック✕ジャズ✕ロック
まさにクロスオーヴァーという名にふさわしいインストゥルメンタルの傑作です
アレンジャー、キーボード奏者のデオダート。
今回はブラジル出身の彼らしいボサノヴァやサンバ、そしてラテンなどを取り入れたオリジナル曲をピックアップします
アルバム『PRELUDE』より
デオダート/
カーリーとキャロル
ロン・カーターの小気味良いベース、ブラジリアンなデオダートのキーボードに続いてフルートが爽やかなテーマを吹きます。
タイトルの「カーリーとキャロル」は、おそらくカーリー・サイモンとキャロル・キングのことでしょうね。
デオダートが2人の音楽性を讃えた楽曲だとするとなんとも素敵です
一聴してまず感じるのはルディ・ヴァン・ゲルダーによるミックスダウンのユニークさです。
ヘッドフォンで聴いていただくとわかりやすいんですけど、右のチャンネルにドラム、左のチャンネルにフルート、といった具合に完全に振り分けちゃってるんです
実験的で面白い試みですね
演奏面でいうと聴きどころはやはり1分24秒あたりから始まるデオダートによる50小節のキーボード・ソロです。
ラテン系のノリの良さを前面に出しながらスッキリとして軽やかなフレーズにウキウキします
とても聴きやすいですね
なかなか飽きのこない構成で、40小節あたりから16分刻みでスピード感を出し、8分音符に戻りテーマにつないでいます。
この変化のつけ方かっこイイですね。気分が高揚します
フェンダー・ローズの音色もたまらなく良いです
カーリーとキャロル
デオダートの音楽で快適な時間をお過ごしくださいまし