prologue
2024年10月。
仕事の都合でようやく遅めの夏休みを取得することができました。
そして、その夏休みに何をするか、と考えた時、まず一番に思い浮かんだのは旅行に行くこと。
これまで何度も言って来たように、近年のインバウンドの高まりによる来日外国人の増加、ホテルの宿泊費の高騰で旅行は断念していました。またNHKの連ドラ「らんまん」の人気で観光客が増加した高知県には、すでに一年3か月も訪問しておらず、過去最長の不訪問期間を記録している状況です。
そんな訳で旅行をあきらめていた訳ですが、今回はそうした状況を無視してまでも旅行をするという決意を持つ事情がありました。それは、来年度をもって退職するかもしれない、ということ。65歳どころか60歳にも満たない年齢ですが、もう自分としては仕事をすることに限界を感じていました。
自分の生い立ちや運命が原因で仕事だけでなくプライベートでも人間関係に疲れたことが理由です。もちろん、こうしたことは人間であれば誰でも抱える問題や悩みであり、甘えでしかないのかもしれません。しかし、それに抗うことができない人間もおり、死を選ぶ人間もいることも事実だと思います。そして、私もそうした人物の一人だということです。
仕事をやめれば贅沢はできません。旅行をすることも困難になるでしょう。それならば最後くらいは旅行をしょうということです。
出発
東北旅行へ出発したのは、10月18日(金)。
当初の予定は19日(土)の出発予定でしたが、仕事を繰り上げ前日の昼過ぎに出発しました。
東北は遠いので、初日の目的地は鳥取県にある道の駅「西いなば気楽里」にしました。むろん車中泊です。
途中、夕ご飯の買い物をしたため到着が遅れ、着いたのは夕方6時過ぎ。
このまま車中泊といきたいところですが、まずは温泉で入浴をしました。
幸い道の駅近くに温泉がありましたので、入浴することに。
向かったのは「温泉館ホットピア鹿野」です。
建物のそばには、足湯もありました。
明るい施設でしたが、建物自体は古そうです。
浴室は階段を昇った2階にあります。
約1時間ほど入浴しました。
この温泉施設は人気のようで、多くのお客さんがいらっしゃいました。
入浴料も440円と安く、しかもJAF割りも効きますののでお得でした。
車中泊
そして道の駅に戻り、いよいよ車中泊の開始です。
ちなみに、この日車中泊する道の駅は、
比較的新しい施設で憩施設があり、24時間利用できます。
畳も敷かれており、ゆっくり横になって休むこともできる正に車中泊に適した施設です。
道の駅周辺は田んぼか広がるのどかな風景。
騒音も少なく、ゆっくりと休むことができそうです。
夕食
いよいよ夕飯です。
エンジンをかけないので車内は暗く、
用意したランタンの灯りで照らします。
まず用意したのは角ハイボールと寿司、そして赤エビの刺身。
まずは兵庫県産の赤エビの刺身で一杯やります。
約6時間近く運転したうえに空腹だったので、
ハイボールが胃に「キュ~~」と染み渡ります。
そしてお寿司。
エビにイカ、ツブ貝など新鮮なネタのお寿司です。
途中、トイレのため車外に出ると、空にはお月様が輝いていました。
今回の旅はどんな旅になるのでしょう?
期待にワクワクしながら眠りにつきました。
翌朝
翌朝4時に起床。
雨です。そしてまだまだ真っ暗な闇の中の街を走りはじめます。
鳥取市内を抜け・・・
丹波へとやってきたとき、ようやく雨が上がり、
明るくなってきました。
若狭舞鶴自動車道の春日ICからは高速道路に乗り、
北陸を目指します。
いよいよ新しい旅の始まりです。
つづく。
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